アパートといっても、どんなものがあるの? アパートの種類を徹底解説!

アパートの代表的な構造・工法には、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などがあります。どの構造が良いのかは、予算や条件などによって異なりますので一概には言えません。今回はこうしたアパートの構造やタイプの違いを取り上げ、アパート経営を検討する上で知っておきたい特徴を解説します。

木造アパートのメリット・デメリット

木造アパートのメリット・デメリット
アパートの構造の主流は、木造と鉄骨造です。両者の比率は、建てた年代や土地の地盤の状態、周辺環境、価格設定などによって変わりますが、まずは最も施工数の多い木造アパートについて説明します。
木造と聞くと、「生活音が響きやすそうだし、火災の時に火の手が回るのも早そう。地震にも弱いのでは?」といったイメージをお持ちの方は少なくないでしょう。
音の問題は、一昔前はともかく最近の木造アパートは改善されていて、鉄骨造のアパートとあまり差はなくなっています。また、火災時の火の回りは木は表面がじわじわと炭化しますが、木材の内部は守られるため実は鉄骨造よりも木造のほうが倒壊しにくいのです。倒壊までの時間が長いと、避難時間をより長く確保できます。
木造アパートは音が聞こえやすいというイメージなどから、「木造」というだけで敬遠する入居者もあり、相対的に家賃を低く設定せざるを得ない傾向にあります。しかし、何よりも建物単価が安いというメリットがあります。また、最近では防音性も向上していますし、火事でも倒壊しにくい特徴も持っています。安心して木造アパートを選択肢に加えてください。

木造の次に多い鉄骨造のアパート

アパートの構造で木造の次に多いのが、鉄骨造です。大別すると、軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2つがあります。
鉄骨造は、いくつもの鉄骨を組み合わせて骨組みを作っていく工法ですが、鉄骨はある程度、工場で部品のように生産してしまうので、職人の腕に左右されない安定した精度・品質が保てるというメリットがあります。
鉄骨造のもう一つのメリットは、長期にわたる耐久性です。躯体が重いため強固な地盤が必要で基礎工事のコストも上がりますが、耐久性を重視するアパートならば鉄骨造での建築が良いでしょう。
一方、鉄骨造のデメリットは、鉄骨だけでは火災に弱いという点です。
鉄は火に強いのでは、と思われるかもしれませんが、木のように燃えてしまうことはなくとも、高熱で溶けて曲がってしまうのです。ですから、耐火皮膜となる部材を必ず挿入しなくてはなりません。

数は少ないが最も丈夫なRC造

アパートでのシェアは少ないのですが、「RC造」と呼ばれる鉄筋コンクリート造もあります。
これは型枠の中にコンクリートを流し、そこに鉄筋を加えていく工法です。引張力に強いが錆びやすく耐火性も低い鉄筋、圧縮力に強いが引張力に弱いコンクリート、お互いの弱い部分をカバーしあうことで構造体が強くなります。火災時の鉄筋の弱さもコンクリートがカバーします。
メリットは、空間を作る際の自由度が非常に高いことです。木造では構造上維持できないような間取りが作れたり、大型の開口を壁や床に設けたりすることが可能です。
デメリットとしては、鉄骨造と同様に強固な地盤が必要なため、地盤によっては建てられないケースがあること。もう1つは、建設コストがかさむことです。

アパート構造の選択は経営判断

アパート構造の選択は経営判断
アパート経営における収益性は、アパートの構造体を何にするかも関わってきます。もし、建物を3階建て以上に高くして戸数を増やしたいならば、鉄骨造やRC造の選択が必須となります。また、建設費を抑えて資金回収を早くしたいという効率重視の経営なら、低価格の木造アパートを選び、増築や改築を容易に行えるようにしておくことをお勧めします。どういう事業計画に基づいてアパート経営を行うかで、選ぶアパートの構造体も変わるということです。まさに経営判断次第なのです。
さて、これまでは構造の種類や特徴について見てきましたが、次は付加価値を持たせるための特徴づくりという視点で、アパートの2つのタイプを紹介します。

デザイナーズ物件は、こんな人にオススメ!

いわゆる、デザイナーズ物件とは、一般的に「建築家や設計者が、建物の外観などに工夫を凝らした個性的な賃貸住宅」のことを指します。建物の外観や間取りだけでなく、広い意味では家具や設備、壁紙などにこだわりを持たせた物件も当てはまります。「デザイナーズ」という言葉に明確な定義はありませんが、「デザイナーズ」と名乗るには、どちらかの意味を持っていると考えて良いでしょう。
例えば、床板を無垢材のフローリングにしたり、壁を一面だけ他と異なる配色にして部屋全体のアクセントにしたり、また、壁面が本棚になっていたり、こだわりを持った什器が取り付けられていたりと、その内容はさまざまです。「他の物件とは一味違う空間を作りたい」と考えているオーナーにはお勧めです。

メゾネットタイプってどんな物件?

「メゾネットタイプ」も人気物件の1つです。これは各住戸の中が複層になっているもののことで、内階段があり2層のタイプが多いですが、3層以上でもメゾネットタイプに含まれます。お子様のいるご家庭に特に人気の形態です。
なお、メゾネットという言葉は集合住宅のみに用いられます。「メゾネット」とは、「フラット」と対のフランス語です。
メゾネットタイプのアパートのメリットは、戸建住宅のように各階ごとに異なった雰囲気の空間を作れることと、採光・通風の良さにあります。一方デメリットは、内階段を作るため有効面積が狭まってしまうことです。

まとめ

アパートのさまざまな種類や特徴についてご紹介しました。身近にあって、よく知っているようで、実は知らないことも多いアパート。これからアパート経営を始めようという方は、これまで述べてきたアパートの構造や付加価値をつけるための手段を参考にしてみて下さい。