アパート物件選びは「主婦」が一番強い? サラリーマンが見失いがちな視点とは

平日は会社勤めのサラリーマン大家にとって、ネットや書籍は大切な情報源です。昼間は地元にいませんし、平日は物件を見に行くこともできません。そのため、土地と物件に関する生の情報は不足しがちです。
「地域にどんな人が住んでいるのか」「近くに観光施設は建設されるのか」「スーパーの立地は」「治安は良いのか」。こういった地元の話題や生活情報は、地元に暮らす主婦が一番詳しいはずです。
それでは地元の主婦にはあって、サラリーマン大家にはない視点とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

主婦のコミュニティ・ネットワーク

アパート物件の購入では実勢価格が大変重要です。不動産の値段には売り主の事情などが大きな影響を及ぼしますが、周辺環境による影響も少なくありません。ただし、周辺環境については、人によって評価が異なります。
例えば、駅から少し遠い土地でも、「児童館や子ども図書館が多い」「質の良い保育園や幼稚園がある」など、子育て環境が良ければ、小さな子どものいる共働きの夫婦にとっては価値が高い土地ということになるでしょう。商業施設も同じです。商業施設があることは土地の価値を上げる材料になりますが、商品の値段や利用しやすさなどは現地に住んでいる人でなければ分かりません。
実勢価格に影響を与える土地固有の価値を知る上で見逃せないのが、主婦の方々の「口コミ」パワーの強さです。
日々の生活で、頻繁に顔を合わせる人たち同士、様々な情報を交換し合っています。
「地主の○○さんが入院して気弱になっているらしい。どうやら○丁目の土地が売りに出そうだ」
「××さんが土地を売った。△△さんは××さんと同じような事をするので、△△さんもそろそろ売るのでは……」

などといった、不動産に関わる口コミ情報が出回ることも珍しくありません。
こうした「口コミ」は、地元の人間関係がベースなので、地主の性格や家族構成などの要素を考慮した上で、土地の売買を推測しています。中には事実に基づかない「口コミ」もあるでしょうが、このコミュニティ・ネットワークで流れる情報には見逃せないものがあります。

サラリーマン大家は「主婦の視点」を大事にしよう

サラリーマンは平日の日中に仕事をしているため、土地や物件の昼間の姿を見ることはできません。もし仮にあなたが探している物件が単身者向けで平日の昼間はあまり関係なかったとしても、問題意識を持って情報を収集し、土地選びや物件探しをすることは、その後のアパート経営に大きな差をもたらすのではないでしょうか?
男性独身のサラリーマン大家が、子育て主婦の気持ちを理解するのは難しいかもしれませんが、その気持ちになって、物件を再評価することが大切です。有休を取って昼間の物件の様子を見に行き、近所の主婦にも注意を払ってみるのはどうでしょうか。
例えば、ベビーカーを押しているママは歩道の段差に困っていないか、歩行者信号の間隔は年配の人や子どもでもゆっくり渡れる余裕があるかなどを見れば、歩くことを基準にした土地の評価がわかります。
また、スーパーの駐輪場の混み具合や主婦が集える喫茶店やファミレスはあるのかなど、日々の生活環境を注意深く観察してみて下さい。

まとめ

このように、街で生活する主婦たちの姿を観察することで、その土地が本当の意味で暮らしやすいのかどうかが分かります。サラリーマンにとっては難しいことかもしれませんが、その視点を大事にすることで、その土地に住みやすいのはどんな人なのか、誰にとって価値があるのかが明確になります。
制約はあると思いますが、その中でより良い物件を見つけ出してください。