世界で注目の「クラウドファンディング」とは?

「クラウドファンディング」とは、最近誕生した資金調達の方法の一つです。
有名なクリエイターや起業家などが、このクラウドファンディングを利用したことで、世界中で注目されるようになりました。今回は、そんなクラウドファンディングの種類や仕組みについて、詳しく解説していきます。

クラウドファンディングの仕組み

クラウドファンディングとは、事業に賛同する投資家などから必要な資金を広く集めるための資金調達方法です。従来の資金調達方法といえば、金融機関からの融資や株式・債券の発行などでした。しかし、クラウドファンディングとは、これらとはまったく違う方法で資金を集めます。
事業(プロジェクト)の起案者は、クラウドファンディングサービスの運営会社(のサイト)を利用して出資を募ります。例えば、アニメを作成するために出資を募るとします。その時に起案者は、「なぜそのアニメを作りたいのか」「どういうアニメを作りたいか」「どうやってアニメを作っていくか」「資金はどの程度必要か」という情報を、サービスサイトに掲載します。出資者(支援者)に対してリターンがある場合は、その旨も掲載します。
支援者はそれを見て、「面白そう」「成功しそう」「儲かりそう」など、さまざまな観点から出資に応じます。起案者の目標資金に到達したところで、そのプロジェクトへの出資の実行が決定されることになります。

それぞれのメリットは?

起案者のメリットは、知名度がなくてもスキルやアイデアがあればお金を集めやすいということです。金融機関がOKを出さなかった案件でも、「共感」する支援者が集まれば、資金を集めることが可能で、これが一番のメリットといえます。
支援者のメリットは、インターネットを通じて将来性のある「ヒト」や「サービス」に容易に出資ができるという点です。クラウドファンディングの形態によりますが、成功時にはリターンも得られます。さらに、開発段階で、支援者としての要望を取り入れてもらえる可能性もあります。
サービス運営会社のメリットは、プロジェクトが成立した際に、集まったお金の10~20%を報酬として受け取ることができる点でしょう。

クラウドファンディングの種類

一般的にクラウドファンディングは、「購入型」「寄付型」「金融型」の3つの種類に大きく分類されます。それぞれに特徴があり、どのサービスを利用すれば良いのか、どのサービスが最も自分のニーズに合っているのか、起案者、支援者ともに、それぞれの特徴を理解して選択することになります。

● 購入型(報酬型)

購入型クラウドファンディングは、支援者がプロジェクトへ出資すると、出資金に応じて商品やサービスなどをリターン(報酬)として手に入れられる仕組みです。プロジェクトが形になる前に、商品やサービスを購入することになりますので、このようによばれています。また、「報酬型」とよばれることもあります。
この購入型では、リターンの魅力が鍵を握ります。その商品の開発やアイデアを具現化した時に、多くの購入者、利用者が生まれると考えられる場合には、購入型を利用するといいでしょう。

● 寄付型

寄付型クラウドファンディングは、前項の購入型と同じく支援者はあくまでプロジェクトに対して出資を行いますが、その名の通り「寄付」であるためリターンは発生しません。「支援者にリターンがないのに支援者が集まるの?」と思った方もいるでしょうが、地震の被災地や発展途上国の支援など、社会的意義が大きいプロジェクトに利用されます。
寄付した後に自分の出資金がどのような貢献したかを具体的に知ることができるため、通常の寄付よりも透明性が高いことが特徴です。

● 金融型(投資型、株式型、融資型)

金融型(投資型、株式型、融資型)クラウドファンディングは、支援者が特定の企業などに出資を行い、そのリターンとして金銭(配当や利益の一部)や株式などをもらえるという仕組みです。購入型と似ていますが、リターンの種類が違うと認識してください。
不動産投資や海外投資など比較的大きい金額が必要で、個人だけで資金を集めるにはハードルが高いと思われるような場合に、この種のクラウドファンディングを利用します。小口で資金が集められるため、大きな資金でも集まりやすいというのが特徴です。
特に株式型は、何らかの関係性がなければ出資が難しい未公開企業に対して株式投資が可能なので、非常に注目が集まっています。しかし、その一方で、日本においては金融商品取引法などの法規制から、爆発的に普及するまでは至っていないというのが現状です。

まとめ

ITの発展や働き方の多様化により、今後は起業家やフリーランスのクリエイターが増えると予想されます。そのような起案者たちがお金を集める方法として、クラウドファンディングサイトはますます増え続け、広く普及していくことでしょう。
起案者たちがクラウドファンディングを利用して資金集めを成功させる秘訣は、どのような種類を選択しどのサイトが自分にとって資金が一番集めやすいかを見極めることです。