相続人がいない土地や建物、銀行預金はどうなるかご存知ですか?

核家族化の増加で身寄りのない人が増えてきていますが、亡くなった人が所有していた土地や建物、銀行預金は、相続人がいない場合、いったい誰が引き継ぐのでしょうか。
このような時は、まず相続財産管理人を選任し、その相続財産管理人が財産の承継管理を行うことになります。ここでは、相続財産管理人の選任の流れと、その後の相続財産の承継について確認してみましょう。

相続財産管理人の選任と手続きの流れ

亡くなった人の財産は、必ず管理する人がいなければなりません。しかし、相続人が存在しない場合や、相続人がいても全員が相続を放棄してしまった場合、相続財産を管理する人がいなくなってしまいます。このような場合、亡くなった人の利害関係者が家庭裁判所に相続財産管理人を選任してもらい、相続財産承継のための手続きを行うことになります。
相続財産管理人を選任するには、必要な書類を揃え、それを家庭裁判所に提出して申立てを行います。書類が提出されると、家庭裁判所では相続財産管理人が必要であるかどうかの審理を行います。この審理により必要と認められれば、家庭裁判所は相続財産管理人を選任します。通常、相続財産管理人は専門知識を要するため、弁護士や司法書士がなることが多いです。
相続財産管理人選任の概要と具体的な手続きについては、以下のようになります。
【1605-29】相続人がいない土地や建物、銀行預金はどうなるかご存知ですか?-図1
(裁判所ホームページより引用http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_kazi/kazi_06_15/)

相続財産管理人が選任された後の手続き

相続財産管理人が選任された後の具体的な手続きは以下のようになります。
【1605-29】相続人がいない土地や建物、銀行預金はどうなるかご存知ですか?-図2
(裁判所ホームページより引用http://www.courts.go.jp/saiban/syurui_kazi/kazi_06_15/
「7. 手続の内容に関する説明」から抜粋)

まとめ

相続人がいない方の場合、生前に何も対策をしておかないと相続財産管理人を選任するところから手続きが必要となり、手間がかかることになります。ある程度の準備をしておく必要があるでしょう。
まずは、本当に自分の相続人がいないのかどうかを確認しておきしょう。相続人がいないことが確認できた場合、遺言書に財産を譲りたい人を書いておき、遺言執行者を決めておきます。
そして、自分の財産がどれくらいあるのかの財産明細表を作成しておきます。売却できる財産があれば売却し、できるだけローンなどの債務は整理しておいたほうが良いでしょう。