「Airbnbでいくら稼げる?」をシミュレーションしてみよう

日本では、外国人観光客の増加や宿泊施設の慢性的な不足を受けて、自宅や空き部屋などを宿泊施設として貸し出す「民泊」の規制緩和に向けて法整備が進んでいます。
今後はAirbnb(エアビーアンドビー)などを利用した民泊ビジネスがますます本格化していくと予想され、副業や投資の選択肢として、民泊ビジネスを考える人が増えています。しかし、最も気になるのは「民泊でどのくらいの収益を上げられるのか」ということではないでしょうか。
そこで今回は、いろいろなツールやサービスを使って、民泊で得られる収益をシミュレーションしてみます。

Airbnbの公式サイトで収益予想

まずは、Airbnbの公式サイトにあるツールです。使い方は簡単で、「貸切」「個室」「シェアルーム」のタイプから該当するものを選び、「住所」と「宿泊人数」を入力するだけとなっています。全て入力すると、週当たりの平均収入金額が自動的に表示されます。この金額は、立地やタイプ、宿泊可能人数などの条件が近い物件の予約料金に基づいて算出されており、直近の状況を反映した推計です。
実際に、いくつかの地域でシミュレーションしてみましょう。世界最大の旅行サイト・トリップアドバイザー(https://www.tripadvisor.jp/)による「人気のランドマークトップ10」の上位にランクインした観光施設がある地域を例に調べてみます。
※いずれも、タイプは「貸切」、宿泊可能人数は「2人」での推計です。
・ 京都府京都市(伏見稲荷大社、鹿苑寺など)……4万8,480円
・ 奈良県奈良市(東大寺)……3万468円
・ 東京都渋谷区(明治神宮)……6万6,137円

民泊運用サービスのツールも活用

民泊の運用をサポートするサービスサイトや、民泊に関する情報提供サイトなどでも、収益シミュレーションのためのツールがあります。これらも活用してみると良いでしょう。
SQUEEZEが提供する宿泊事業者向けクラウドソーシングサービス「Mister Suite(ミスタースイート)」のサイトでは、東京23区のみですが、いろいろな条件を基にしたシミュレーションが可能です。住所、最寄り駅からの距離、物件・部屋タイプや間取り、広さなどの物件情報と、ビジネスの開始時期を入力すると、その先12ヵ月の月次売上予想が表示されるという本格的なものです。
ここでは、Airbnbの「注目のご近所ガイド」で紹介されている、東京の上位エリアを例にとって調べてみましょう。
※いずれも、最寄り駅からの距離は「徒歩10分」、物件タイプは「マンション・貸切」、間取りは「1DK・30〜39平方メートル」、開始月は「2016年7月」での推計です。
・ 秋葉原(101-0021 東京都千代田区外神田)……17万5,104円〜26万2,656円の間で推移
・ 下北沢(155-0031 東京都世田谷区北沢)……16万4,160円〜24万6,240円の間で推移
・ 築地(104-0045 東京都中央区築地)……18万6,048円〜27万9,072円の間で推移

また、民泊の魅力を発信するサイト「MINCOLLE(ミンコレ)」でも、「民泊シミュレーター」があります。こちらは条件入力がシンプルで、郵便番号とベッドルーム数を選択すると予想収益額が表示されます。詳しい推計条件は明示されていませんが、他のツールと組み合わせて使って参考にするのも良いでしょう。
上記と同じ3地点の予想収益額を調べてみると、次の通りになりました。
※いずれも、ベッドルーム数は「1」です。
・ 秋葉原(101-0021 東京都千代田区外神田)……8万9,364円
・ 下北沢(155-0031 東京都世田谷区北沢)……1万8,746円
・ 築地(104-0045 東京都中央区築地)……13万6,343円

運用や分析のプロに見積もりを依頼する

より本格的に収益性を検討するなら、民泊運用代行サービスの提供会社などが行っているシミュレーションサービスを利用するのも手です。
オックス・コンサルティングが提供する民泊運用代行サービス「HOST LINK」では、無料の運用収益シミュレーションを実施しています。独自に収集・分析したAirbnb掲載情報データに基づいて、民泊運用による収益シミュレーション結果や、運用に関するアドバイスを提供してもらうことができます。また、上述の「Mister Suite」でも、プロの手による、より詳しいシミュレーションや相談受付を行っています。
Airbnb・民泊に関するデータ分析サービス「BnB Insight」では、有料の収益シミュレーションレポートを提供しています。独自に毎日収集したデータとロジックに基づいた分析で、民泊でどのくらいの収益が見込めるのかを算出してレポートにまとめてもらえます。料金は1住所あたり3,240円(税込)です

イメージを掴んで投資を検討

ここでご紹介したツールでの算出金額は、2016年6月現在のものです。また、ツールでの推計自体があくまでも参考値であり、実際の収入は、物件の立地やタイプ、季節や需要など多くの要因によって変わってきます。
さらに、実際にビジネスをするうえでは、売上だけでなくさまざまなコストの計算と最終的な利益額の計算が必要で、なかなか難しいものです。それでも、ツールを使って売上の予想を簡単にシミュレーションしてみると、イメージが掴みやすくなるでしょう。こうした情報を活用して、投資の第一歩を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。