新築アパート経営で考えるべき、入居者が求める設備とは?

現在、円安や材料費高騰などの影響で、新築アパートの建築費は高騰傾向にあります。
建築費がかさむと、物件の利回り低下につながります。利回りがよくなければ、できる限り空室を防がなければなりません。そのためには立地や間取りはもとより、アパートの付帯設備もターゲットにとって、より魅力的なものであるべきでしょう。
それでは、入居者はどのような設備を求めているのでしょうか。今回は一人暮らしの人たちをターゲットにした場合の入居者が集まりやすい設備を、いくつかピックアップして紹介します。

引っ越して即日ネットが使える! 無料インターネット

もはやインターネットを利用しないという人はいないでしょう。水道やガス、電気と同じくらい必須のインフラであるインターネット回線は、通信事業者との連絡のタイミングが悪いと引っ越しから回線工事まで1ヵ月近くかかることがあります。仕事や趣味でパソコンを使うことは多いでしょうし、1ヵ月間自宅でインターネットが使えない状況はいろいろと不便なものです。
そこで、新築アパートにぜひ備えておきたい設備の一つが無料インターネットです。
引っ越したその日から、無料でインターネットが使えるということは、入居者にとって生活のストレスや時間のロスがなく大きなメリットとなります。この設備がある物件は、競合物件との差別化にもなるでしょう。
集合住宅向けのプランは1回線3,000円ほどで回線業者が提供しています。業者と契約し、家賃に4,000円程度の上乗せすれば、利回りの改善にもつながります。一般的な光回線は5,000円程度というプロバイダが多く、入居者にとってもメリットであるため、まさにWIN-WINの関係を築けるのです。

女性入居者には心強いオートロックやモニター付きインターホン

日本は治安がいい国とはいえ、それでも「一人暮らしの女性の家に不審者が侵入した」「物が盗まれた」といったニュースも時々聞かれます。こうした中、女性が初めて一人暮らしをするケースで需要が高い設備が、エントランスのオートロックです。
実際、女子学生が家を探す時に、両親も一緒に娘が安全に暮らせるようにオートロック付きの物件を探すことが少なくありません。一人暮らしの大学生が多く住むような街でアパートを建てる場合は、エントランスにオートロックを取り付けることで、物件の安全性、信頼性を高められます。
オートロックの導入費用の捻出が難しい場合は、モニター付きインターホンでもいいでしょう。モニター付きインターホンなら1~2万円ほどで導入できますし、入居者は家の中からドアの外の様子が分かるので、不審者の侵入を防ぐ効果があります。

防犯面での貢献度も高い宅配ボックス

最近、特に人気の高い設備が宅配ボックスです。
このメリットは2つあります。一つは、一人暮らしで家を不在にしがちな人でも、宅配便を受け取ることができて便利なこと。もう一つは、宅配業者と顔を合わせることなく荷物を受け取れるので、防犯面でも役立つということです。「宅配便を装って不審者が訪ねてくることを避けたい」という人や、「単純に家の中を他人に見られたくない」という人にとっては、とても便利な設備です。
集合宅配ボックスの場合は、マンションならばエントランスに住居者数の半数ほどあれば十分ですが、エントランスがないようなアパートの場合は、それぞれの部屋の前に取り付けておくのがおすすめです。
なお、あまりに軽い宅配ボックスだと、ボックスごと悪質者に持って行かれてしまう危険性があるので、金属製で持ち運びがしにくいもの、また、大きな荷物が受け取れるよう容量の大きなものにしておきましょう。
注意点は、宅配ボックスの使い方が分からない宅配業者が面倒くさがって、ボックスを使用せず持ち帰ってしまう場合があることです。対策としては、宅配業者向けに「宅配ボックスを使っているので、ここに入れてください」という旨の掲示をしておきましょう。

差別化して空室リスクを減らす

今回は、入居者に人気の高い設備をいくつかご紹介しました。
アパート経営の利回りを改善するためには、部屋の設備を充実させて家賃を高めること、また空き部屋ができる期間を減らすことが重要です。新築の時にこうした設備を設けておけば、後付けで追加するよりも安価ですし、かつ使いやすいです。自分の物件のターゲットを定めて、そのターゲット(居住者)層のニーズに合った設備を設置するようにしましょう。