賃貸物件で借り手が喜ぶ、今、人気の間取りとは?

今、賃貸物件で需要が高まっているのは、多種多様なライフスタイルに対応できる部屋です。単独世帯、夫婦のみの世帯、共働きで子どもがいる世帯が増えています。世帯構造の変化にあわせて、家事の利便性や豊富な収納スペースを確保した間取りが人気となってきています。
今回は、人気がある間取りのポイントをいくつか紹介します。

1. オープンLDK

リビングとダイニング、キッチンの仕切りを取り除き、ひとつなぎにした間取りが「オープンLDK」です。間仕切り壁やドアがなく、ゆとりのある開放的な空間が生まれます。
また、オープンLDKでは、対面式キッチンが採用されることが多いです。キッチンが、壁側でなくリビングやダイニングの方を向いているレイアウトで、家族や来客とコミュニケーションをとりながら、料理や後片付けができるメリットがあります。炊事をしながらでも家族の様子を見ることができ、特に子育て世代に人気のスタイルです。
対面キッチンには壁付け型、ペニンシュラ型、アイランド型などのタイプがあり、高さや形状もアレンジできます。入居者のターゲット層に合った仕様が望まれます。
なお、オープンLDKのデメリットは、キッチンの熱や煙、匂いなどがリビングに広がりやすいことです。入居者には事前にきちんと説明しておき、後でトラブルにならないよう留意しましょう。

2. 収納スペースの確保

「ゆとりのある空間づくり」に大切なことは、収納の確保です。ウォークインクローゼットや玄関収納など工夫された収納スペースを持つ部屋が人気となっています。
ウォークインクローゼットとは、人が歩いて入れる大きめのクローゼットのことです。ハンガーが掛けられるパイプやシェルフが付いているものが一般的で、収納力の高さが魅力です。
玄関横に収納スペースがある物件も人気です。ゴルフや釣りなど趣味のグッズや、子供の自転車やベビーカーなどを収納でき、子育て世帯を中心に需要の高いプランです。玄関から直接歩いて入れるウォークインタイプはもちろん、そのまま部屋の中へ入ることができるウォークスルータイプもあります。
最近多く見られるのはシューズクロークト(シューズクローゼット)です。シューズクロークトは乱雑になりがちな靴をきれいに収納できます。クローク内に臭気対策として扉や窓を付けることもあります。また床を土間調にするなど、ちょっとしたメリハリをつけることも物件の魅力アップにつながります。
パントリーとは、キッチンの中あるいはキッチンに隣接して設けた食品貯蔵庫です。普段使わない食器や調理器具、買い貯めした食材や調味料などをたっぷり収納できるため、忙しくて毎日の買い物が大変な共働き世帯などに人気です。用途によって棚の奧行きや高さなどを調節できる可動式のタイプが人気となっています。

3. リビング併設和室

一般的なリビングは、ダイニングテーブルやソファを置く、いわゆる洋間のスタイルですが、一方で畳の和室の人気も根強くあります。そこで両者のよさを取り入れ、リビングの一角に和室スペースを併設した間取りが人気を集めています。
和室スペースは床を一段高くして区別しているものが多く、普段は間仕切り扉を開けて開放感をアップし、必要に応じて扉を閉めて個室とすることができます。来客時に客間として使えるのはもちろん、子供が小さいうちはキッズスペースとしても活用できます。

4. 収納可能な間仕切り

リビングと隣接する部屋の間に、収納可能な間仕切り壁を設けた間取りも人気となっています。
人気の理由は、賃貸物件でありながら、部屋を好みに変更できる「応用性」です。たとえば、小さな子どもがいる家庭などは子どもから目を離せないため、壁を収納して開放し、逆に就寝時などはリビングのテレビの音などを遮るために壁を出しておくという工夫が可能です。また、壁を収納することで大きなソファを置いたり、広い室内で開放感を味わったりすることができます。
さらに最近は、共働きなどのため、ご夫婦が家で過ごす時間がそれぞれ異なっているケースも増えています。特に朝や夜の時間帯でズレがあると、物音を立てられないことがお互いのストレスにつながる可能性もあります。そこで、収納可能な間仕切りも人気です。この間仕切りを活用できれば、部屋を分割し、使い分けることができます。
近年のトレンドとして、人気の高い間取りのパターンを紹介しました。ここに挙げたものばかりでなく、どんな間取りにもメリットとデメリットは存在します。物件の立地や入居者層を踏まえて、住む人のライフスタイルに合った間取りをぜひ研究してください。いい間取りの物件には人気が集まり、空室リスクも軽減されるでしょう。