不動産投資におけるクラウドファンディングとREITのメリット比較

不動産投資では、投資用アパートやマンションを購入するために、それなりの費用がかかることが不安で、投資に踏み切れない人が少なくないと思います。しかし、現在は「クラウドファンディング」や、金融商品の一種である「REIT」を利用して、低額からでも不動産投資を行うことが可能です。
今回は、不動産投資におけるクラウドファンディングとREITの違いや、それぞれのメリットについて解説します。

初心者でも低コスト・低リスクから不動産投資が可能な「クラウドファンディング」

クラウドファンディングとは、インターネットを通じて、目的のための資金を不特定多数の人々から調達する手法です。たとえば「田舎町にカフェを作って観光客を増やしたい」という目標を持った人がいて、開業資金が足りなかったとします。
その人が、なぜカフェを開きたいと思ったのかという意図や、「カフェを開業するためにいくら必要なのか」といった具体的な情報を、クラウドファンディングのサイト上に記載します。そして、これに賛同してくれる人々から資金を集めて、開業することが可能になるという仕組みです。
クラウドファンディングの手法は、不動産投資にも活用されています。不動産投資型クラウドファンディングを行う「TATERU Funding」の出資募集が、2016年6月から始まりました。
TATERU Fundingでは、1口1万円から不動産投資を始めることができます。出資をする場合は、優先出資者として契約を結び出資金を支払い、劣後出資には株式会社TATERUが払込みをします。
また、運用資金の評価額が下がっても、劣後出資者が負担していく仕組みになっています。つまり、優先出資70%、劣後出資30%で出資をした場合、不動産評価額が運用開始時評価額の30%超えて下がらなければ、優先出資者の元本に影響がでることはないのです。
元本の安全性が高いという点から、不動産投資経験がまったくない人でも気軽に投資が可能です。サイトには、株式会社TATERUが建築施工したデザイナーズアパートが掲載されており、その物件の賃貸借状況や物件評価額などのさまざまな情報も記載されているので、「どの物件に投資するのか」が事前に把握できます。
不動産業者を通じて不動産投資を行う際には手数料が掛かりますが、TATERU Fundingは申込・解約の手数料、第三者への譲渡時手数料などが無料で、その点でもスタートしやすいと言えるでしょう。

複数の不動産に分散投資でき、配当金が魅力の「REIT」

REITは「不動産投資信託」のことで、株やFXなどと同じ金融商品の一種です。
投資信託などの場合、専門家が、投資家の資金を債券や日本株・海外株など複数の金融商品に投資し、運用の結果で得た利益を還元します。REITも原理は同じです。投資家から集めた資金で、不動産のプロフェッショナルが不動産を購入、管理・運営して、利益を投資家に還元します。
REITでは、商業施設やホテルなど、幅広い用途の物件に投資することが可能です。REITは、「複合型」という複数の用途の物件を組み合わせて投資することができます。そのため、例えば投資した一つの物件で利益が得られなかったとしても、他の物件で利益が出れば損失分を補えます。
REITの投資金額はクラウドファンディングに比べてやや高額な傾向にありますが、複数の物件に投資を行うことで、空室リスクなどが軽減されやすくなります。
また、株式投資などの場合は投資企業の業績や情勢などによっては株価が大幅に値下がりすることもありますが、REITは株式などに比べると、配当金も高く安定しやすいというメリットもあります。株や投資信託の経験者が、新たに投資する金融商品としてもお勧めです。

リスクを理解したうえで検討する

さて、不動産投資におけるクラウドファンディングとREITについて解説しました。
いずれも、現物の不動産投資と比べて得られる金額は小さいとしても、数万円~数十万円の資金から不動産に投資ができることは、大きな魅力です。
「不動産投資はしてみたいけれど、いきなり数千万円の費用を掛けてオーナーになるのは怖い」と考えている人は、まず自分の興味・関心に応じてクラウドファンディングかREITへの投資を検討してみるのも良いのではないでしょうか。
もちろん、投資にはリスクがつきものです。これらの投資も100%安心ということはありません。事前にしっかりと情報収集してから始めてください。