IoTと不動産 アパート経営に取り入れるべきものは?

「IoT」という言葉を最近耳にする機会が増えていませんか?
IoTとは「Internet of Things」の略語で、「モノとつながるインターネット技術」といった意味になります。昨今、私たちの生活に各所で密接に関わってきているIoTですが、住まいに関することも例外ではありません。
アパート経営など不動産投資におけるIoTサービスには、どんなものがあるのでしょうか。また、経営に取り入れると良いIoTはあるのでしょうか。

IoTが実現する快適な住まいとは

まず、IoTという言葉は「Internet of Things」の略語だと冒頭でお伝えしましたが、それだけではイメージがつかみにくいかもしれません。簡単に言うと、家具や家電、その他のさまざまなものをインターネットと接続することで、あらゆるものを便利にするということになります。
具体的な例を挙げると、体重計とインターネットを接続することで、毎日の体重の管理や変化を知ることができ、必要な運動量を教えてくれる商品があります。
また、現在話題となっている車の自動運転技術も、将来的にはインターネットと接続し、自宅と会社の間を自動で送迎してくれたり、渋滞している道を避けて運転したりといった技術も研究されています。
住まいに関しても、IoTを活用した技術が登場しています。例えば、外出中に、スマホで自宅のエアコンを操作して、家に帰る頃には快適な部屋の温度になっているとか、電子レンジを遠隔操作して、料理の下ごしらえをしておくなど、実用化され始めています。
このようにIoTはさまざまなシーンで人間の生活を豊かに、そして快適にしてくれているのです。

IoTで人を見守る家にする

アパート経営をしている方の中には、こういう話を聞いて「お金がかかりそうだし、自分には無縁そうだ」と考える方もいるかもしれません。
しかし、こうした技術は一般化されると、導入費用も安くなりますし、逆に高いうちに導入すれば他の物件との差別化につながり、家賃アップが可能になるでしょう。少なくとも、どのような技術が研究され、実用化されようとしているのかを知っておく必要はありそうです。
例えば、「Nest Protect」という、ある海外企業が提供しているIoT機器があります。これは、部屋に取り付けると、自宅が火災になった時、スマホやタブレットに連絡が届く仕組みになっています。
煙・一酸化炭素・熱・動作といった変化を感知するセンサーが搭載されており、それらの異常を素早く察知し、音や光をスマホやタブレットに送信してくれます。外出時や就寝時にそれらの情報を受け取ることができれば、大惨事になる前に被害を抑えることも可能です。部屋の壁や天井に貼り付けるだけなので簡単でコンパクトなうえ、価格も安いのですぐにでも導入できます。
このような不動産物件の価値を高めるIoT機器は、今後も登場してくるでしょう。

IoTは物件の管理にも便利

このように、住む人にとって快適・安心を提供するIoTだけではなく、投資家にとって大変便利なIoT技術の開発も行われています。
大規模な物件になると、建物設備の管理も手間がかかるものです。しかし、人間による定期的な検査には、多額の費用がかかります。また、定期検査は実施できても、常に監視することはできないので、故障や不具合が発生する前に、完全に防ぐことは難しいです。
しかし、株式会社レックアイが提供するKKS(稼働監視システム)は、監視対象の設備の稼動信号を常に監視し、そのデータを取り込んで分析することで変調をすぐに察知します。そして、適切な対処方法を提示してくれるのです。
システム導入にはクラウドサービスなどの費用は必要ですが、機械による一括監視なのでランニングコストは低く、人間による監視よりもコストパーフォーマンスに優れています。
かつ、住居に関するトラブルを未然に防げるので、設備の寿命を長く保ち、住民の満足度も向上させられます。監視する対象が増えれば増えるほど、人間が行うよりも費用対効果は高まるでしょう。

持ち主の不在時に部屋の内覧ができるIoTも登場

株式会社ライナフが発売している「Ninjalock」は、玄関の扉に取り付けることで、スマートフォンなどを経由して遠隔地から部屋の鍵が操作できます。しかも、一定時間だけ他者に部屋の鍵の開閉権限を付与することもできるIoTデバイスです。
三菱地所レジデンスでは、自社で開発・運営しているマンションブランド「ザ・パークハビオ」に、この「Ninjalock」を導入しました。Ninjalockを使用することにより、ネット経由で内覧を申し込めば、自分の好きな時間に、担当者の立ち会い不要で内覧できます。これにより、内覧希望者の利便性を高め、営業担当者の労力を減らすことができます。
多くの物件を持っていて管理が難しい場合や、立ち会いをする時間がないというようなオーナーにも便利なシステムでしょう。
今回は、世の中にあるIoT技術の中から、アパート経営に生かせるものをピックアップして紹介しました。IT技術の進歩により、20世紀末から21世紀にかけて人間の生活は大きく変化しています。画期的なIoTの導入で、人々のライフスタイルや住まいのあり方は、今後も大きく変化していくことでしょう。

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