いくらかかるの? 話題の「Airbnb」を始めるのに必要なコスト

先日のリオオリンピック観戦のためにAirbnbを利用した人は、8万5,000人にのぼるとのことです。日本でも2020年に行われる東京オリンピック開催に向けて、Airbnbをはじめとする民泊の規制緩和が政府により進められ、民泊の新法案は2017年中にも国会に提出される予定です。
民泊活用の推進が広まってきている現在、民泊を運用したいと考える人も増えています。稼働率の高い人気物件になれば、賃貸収入よりも高い利益を出すことができる民泊ですが、果たして初期費用はどれくらいかかるのでしょうか。

家賃・敷金・礼金

民泊の運用を、他のオーナーが所有する賃貸物件で行うケースがあります。その場合は、敷金・礼金などのほか、数ヶ月分の家賃を用意しておく必要があります。また、家賃を支払う分、民泊での稼働率が良くても収入が抑えられてしまうというデメリットがあります。
他方、一棟アパートやマンションの一室など、自分で所有する不動産物件を民泊として運用する場合には、こうした家賃や敷金などは必要ありません。金銭的な負担が少なくなるだけでなく、民泊向けの物件を探す手間もないため、スタートしやすい点もメリットです。所有物件が空室になっている場合、民泊に活用するのも良いでしょう。

家具・家電:数万円~数十万円

ゲスト(宿泊者)に快適に宿泊してもらうためには、家具や家電などの必需品をきちんと揃えておく必要があります。ゲストのために用意しなければならないものは意外と多く注意が必要です。
ホテルや旅館も同じでしょう。宿泊金額を安めに設定するのであれば、最低限の物が揃っていれば十分ということになるでしょうし、それなりの宿泊金額を設定する場合は、ある程度のクオリティの家具・家電を揃えておくべきでしょう。
例えばIKEAやニトリなどのように、デザイン家具を格安で購入できる家具店もあります。それらを活用すれば、安上がりでも見栄えの良い部屋にできるかもしれません。
また、家具や家電にお金をかけ過ぎると、初期費用が大きくなりすぎてしまうので注意しましょう。とはいえ、コストを削りすぎて、必要な家具や家電を置かないなどの事態も避けてください。宿泊したゲストからの評価も低くなり、結果的に稼働率が低くなる可能性もあります。「自分が実際に宿泊するとしたらどう感じるか」を意識して、適した質・量を揃えましょう。

備品や消耗品:1万円~3万円

民泊を運用する場合、タオルやベッドシーツなどの備品、トイレットペーパーや石鹸、シャンプーやボディソープ、洗剤などの消耗品も用意することになります。
何をどれくらい置くかは、予算や部屋の仕様にもよりますが、最低限、宿泊するゲストが困らない程度には揃える必要があります。特にタオルやベッドシーツなどの備品は、ゲストが宿泊するたびに新しい物と取り換える必要があるため、毎日交換できるぐらいに用意する必要があるかもしれません。
また、消耗品の場合、ゲストがどの程度使うかを予測しにくい面があります。連泊するゲストがいる場合や稼働率が高い時期などは、消耗品の在庫に特に注意し、あらかじめ予備を揃えておくことをおすすめします。

光熱費・通信費:1万円~3万円

家での生活同様に、当然民泊の運用には光熱費がかかります。お風呂やトイレなどはもちろん、電気ケトルでお湯を沸かしたり、キッチンで簡単な調理をしたりするというゲストもいるでしょう。夏や冬など気温の変化が大きい時期は、冷暖房の利用も増えます。
さらに光熱費以外にも、部屋でWi-Fiなどを使えるようにする場合は、その月額費用も意識しておきましょう。

ハウスクリーニング:5,000円~3万円

宿泊するゲストが入れ替わる際には、部屋の清掃が必要不可欠です。オーナー自ら清掃を行うというケースもありますが、副業として民泊の運用を行う場合、清掃の手間や時間を毎回捻出するのは難しいでしょう。そのため、清掃を代行してくれるハウスクリーニング業者に外注するのが一般的です。
外注費用は業者にもよりますが、1回当たり約5,000円程度と考えておけば良いでしょう。毎月利用するゲストの数などから費用を見積もっておいてください。

Airbnbの手数料:宿泊金額の3%

Airbnbのサイト利用や物件の登録自体は無料ですが、実際に予約が入りゲストが宿泊する際には、Airbnb側に手数料を支払うことになります。
かかる手数料は売上金額の3%ですから、例えば宿泊金額が8,000円の場合、1泊当たり240円を支払うことになります。物件が月に20日稼働すると考えると、手数料は計4,800円です。手数料の割合はさほど大きくないため、それほど心配する必要はないでしょう。
今回は、民泊を運用するために必要なコストについて紹介しました。こうしてみていくと、家賃がかからない(所有物件で運用する)場合でも、初期費用には数十万円程度を用意しておく必要があるでしょう。
また、今回紹介した費用以外に、物件の管理やゲストとのやりとりなどを代行業者にお願いする場合、代行業者に支払う月額費用などもかかります。
家具を格安で購入できる店舗を選ぶなど、コストを抑えられる所は工夫しつつ、運用後に高稼働率が期待できるよう、必要な初期費用はきちんとかけることをお勧めします。