物件購入の狙い目? 3つの新幹線が地価に与える影響

「リニア中央新幹線」の開通は2027年の予定です。リニアモーターカーによる輸送サービスの開業がいよいよ10年後に迫ってきました。品川と名古屋の間を、わずか40分で結ぶ新幹線の登場がイメージできない人も多数いるでしょう。
しかし、もしあなたが不動産投資家であるならば、ぜひ、リニア中央新幹線が地価に対して無視できないような影響を与えることはイメージしてください。
特に品川と名古屋だけではなく、その中間にある停車駅付近は、通勤客などが増えて住宅の需要が増加することは想像に難くありません。また、2015年春に「北陸新幹線」、16年春に「北海道新幹線」と相次いで開通した2つの新幹線も、今後さらなる路線の伸長が予定されており、これらも不動産市場に与える影響が見込まれています。
では、この3つの新幹線が、地価が影響を受けそうなエリアはどの辺りなのでしょうか。詳しく見てみたいと思います。

品川の次の停車駅である橋本エリアに注目!名古屋も一層の需要が

まず、最も多くの人が注目する「リニア中央新幹線」でしょう。2027年の先行開業で始発駅となるのが品川駅です。山手線の品川駅と田町駅の間に新しい駅が建設されることがすでに発表されているほか、付近では、すでに十分に開発が進んでいるエリアということもあり劇的な変化はないと思われます。
もちろん、さらに需要が増、今まで以上に商業施設やマンションが多く建てられていくことは想像できます。このエリアは開通以前も需要・人気の非常に高いエリアであり、買っておいて地価下落のリスクはほぼないと言えます。
一方で注目をしたいのは、新たに新幹線停車駅が作られる橋本駅です。これまでも京王線の終着地点として、大型の商業施設があり人口も多かったエリアでした。しかし東京都心部へは1時間以上かかるため、始発駅ということ以外の大きなメリットはなく、その近辺の住民が集まる傾向にあり、地価も東京西部ということでそれほど高くありませんでした。
しかし、リニア中央新幹線が開通すれば、品川駅までわずか10分です。都心部への通勤の利便性が劇的に改善され、ファミリー層の住宅購入が増えるとみられています。橋本駅付近は京王電鉄によりすでに開発計画が進行中です。都内で考えると地価は安値圏にあるので、大きな影響を受けそうです。
また、品川から40分で到着する名古屋駅も注目に値するエリアです。大阪付近の地価が下落傾向にあるのに対し、名古屋は現在景気も良く地価は上昇傾向にあります。名古屋が大阪を抜いて日本第二の経済圏になるとの予測もあります。リニア中央新幹線の開通は、それに拍車をかける可能性があります。

北海道新幹線で地価が伸びるエリアは

次に着目したい路線は北海道新幹線です。2016年3月に開通したばかりで、その路線もまだ新青森駅-新函館北斗駅間の4駅と短いものとなっています。それでも、本州から鉄道移動の時間を大幅に短縮したことで、観光とビジネスの両面で大きな効果が期待されています。さらに2031年には札幌まで延伸する予定です。
「まだまだ先の話」と思うかもしれません。しかし、それだけに他人に先んじて動けば、大きな利益を生むかもしれないのです。
北海道新幹線の開通により、2015年に北海道内の地価が上昇したエリアの上位に、新幹線の沿線エリアである登別市と木子内町がランクインしました。いずれも上昇率が10%以上で地価は大きく上昇しています。まさに新幹線の開通による影響であることは間違いないでしょう。
この結果から延伸する新しい駅の地価上昇を予測すると、登別市と同様に温泉で有名な長万部町、またスキー場が周辺に多く観光客が多い倶知安町など観光資源が豊富なエリアが人気を呼びそうです。
なお、北海道は人口が減少傾向にあります。ですので、大都市である札幌周辺への人口集中も考えられるでしょう。そうなると新小樽も注視したいポイントです。

北陸新幹線の延伸による影響はあるのか

2015年に高崎-金沢間で開通したのが北陸新幹線です。これまで金沢から東京まで4時間近くかかっていましたが、新幹線の開通で2時間程度にまで短くなりました。2023年には金沢-敦賀も開通予定です。
金沢駅付近は大きく地価が上昇し、新幹線開通の影響を大きく受けました。金沢-敦賀間の駅には「〇〇温泉」と名の付く駅が2つもあり、観光需要の喚起を狙っていることが伺えます。ただ一方で大きな商業圏はなく、ビジネスという面での影響は小さいかもしれません。
この辺りのエリアは、距離が近いこともあり東京よりも京都や大阪に出やすかったのですが、新幹線のおかげで関東へのアクセスが改善されたので、関西だけではなく、関東とのつながりも深まることが予想されます。
このように、交通などのインフラの変化は、地価に大きな影響を与えます。新幹線などの敷設計画は数十年単位で実行されるため、早い段階から誰しもその情報を知ることができます。情報を知って行動するかどうかが、勝者と敗者の差です。
情報収集だけではなく、実際に現地に赴いて地域の様子を見る、聞く、調べるなど、自ら行動をしてみてはいかがでしょうか。