有孔ボードでリノベーション!? 「リノベーション賃貸プラン」の可能性

若者や住まいにこだわりを持つ人を中心に、リノベーション賃貸プランやDIY賃貸の人気が高まっています。今回はその動向について一緒に考えてみましょう。

若者に人気のグッドルーム×東急ハンズコラボのDIY賃貸

「グッドルーム」は、東京・大阪エリアをメインに、ひとり暮らし~ふたり暮らし用の賃貸物件をメインに紹介しています。築古物件などをおしゃれにオリジナルリノベーションした「TOMOS」シリーズを展開するなど、入居者の立場に立った賃貸物件が人気です。
「T×HAPTIC」は、東急住宅リースと契約しているオーナーを対象としたプランで、従来のリノベーション費用より1割程度安い定額制で、山栗の無垢材を使用したフローリングやタイルの張り替え、収納リニューアル、キッチン交換などがセットになっています。
ベーシックプランとミニマムプランがあり、価格はベーシックプランで55平方メートルまでの物件が278万円 、ミニマムプランで20平方メートルまでの物件が118万円など、プラン内容や部屋の広さで金額は変わります。
また東急ハンズは、木材や工具、塗料などDIYに関する商品が豊富に揃う店で、家具を自分たちで作ったり、中古物件を自分たちでリノベーションしたりする若者を中心に人気があります。渋谷店では店内に工房があり、木材カットや穴あけなどを行ってくれるサービスもあります。
今回、グッドルームが東急ハンズとコラボを行った「T×HAPTIC with HANDS」は、通常のプランとのセット商品で、定額料金に25万円をプラスすることで利用可能です。4枚の有孔ボード、棚や柱、埋め込み式のシェルフなどが加わります。
有孔ボード(穴があいたベニヤ板)は、今や住宅のDIYには欠かせないアイテムです。ホームセンターなどでも販売されています。自分で板に穴を開ける必要がないため手間がかからない上に、穴の部分にフックを掛けたり、棚を作ったり、キッチンツールを掛けることができるなど、住む人の用途や工夫次第で活用できるのが特徴です。

リノベーション×DIYは、賃貸物件の2大人気要素に

入居者のニーズに合わせたリノベーション賃貸プランや、自由に住まいの空間を変えることができるDIY賃貸の人気は高まってきており、そのようなプランを提供する所も増えてきています。
UR都市機構では、2011年から「DIY住宅」の供給をスタートしています。築年数の経過した住宅や、高齢者が中心に暮らす団地などに若年層を呼び込むことが目的です。DIY住宅では、入居者が部屋を大規模改修できる上、退去時の原状回復義務がないため、賃貸であっても自分たちの理想の部屋を作ることができます。
そのほかにも、床面などの表層部分のみ変更が可能な「Petit DIY住宅」や、壁面のみのDIY が可能な「カスタマイズUR」があります。

リノベーションが広げる賃貸物件の可能性

車や家具などと同じく、住まいも経年による老朽化は避けられません。不動産投資物件も、設備が古くなったらリフォームを行うなど、定期的なメンテナンスは必要です。
一方で、入居者のライフスタイルが多様化している現代では、ただ単に立地条件や設備が良い物件よりも、床が無垢材にリノベーションしてあったり、壁を収納場所として使える物件など「こだわった部屋に住んだり、住まいの空間作りを楽しみたい」と考える人も増えてきています。
所有する物件をおしゃれにリノベーションしたり、入居者がある程度自由にDIYできる部屋を設けたりすることは、他の物件との差別化になります。築年数が経過した物件や、駅から少し離れた場所にある物件でも、新築や駅近物件にはない「新たな価値」を付けることで、入居者にとって魅力的な物件となるのではないでしょうか。