住みやすい街ランキング2016 住んでみて良かったあの街は?

住宅・不動産情報サイト「SUUMO」などを提供するリクルート住まいカンパニーでは、毎年、関東圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)在住の20歳~49歳の男女約4,000人を調査対象とした「住みたい街ランキング」を発表しています。
6回目の調査となった今年は、王者「吉祥寺」が2位に陥落するという波乱は起きたものの、1位「恵比寿」、3位「横浜」、4位「武蔵小杉」「自由が丘」など、上位には軒並みオシャレ度の高い街がランクインしました。この傾向は例年通りと言えるでしょう。
しかしながら、恵比寿や自由が丘に居住する方に、実際に話を伺ったところ、「話題のスポットは多くオシャレだが、スーパーや公園が少なく住みにくい」といった意見も聞かれました。街への憧れを示す「住んでみたい街」と、実際に生活をして感じる「住んでみて良かった街」では、どうやら微妙なズレがあるようです。
そこで今回は、首都圏を中心に住んでみて本当に良かった街はどこなのか、ネットの口コミ情報なども交え、独自に選び、ランキング形式で紹介したいと思います。

住みやすい街の条件とは

今回のランキングで重視したのは、「交通利便性」「生活利便性」「居住快適性」「街の発展性」の4項目です。
交通利便性
複数の路線が使えるか、快速や急行の停車駅か、都心にアクセスしやすいか
生活利便性
商業・公共・医療施設などの充実度
居住快適性
公園等の自然の豊かさ、美術館・博物館・ホールなど文化的な施設があるか
街の発展性
再開発事業が進行または検討中の街区かどうか、将来性が期待できるどうか

1位:「中野」 適度な緑地と飲食店が充実した再開発計画も進む将来性期待◎の街

4項目すべてで高得点を獲得し、「住みやすい街ランキング」の第1位に選ばれたのは、JR中央線の「中野」です。
中野には区内に161ヵ所もの公園があり、駅前には区役所や大学などの公共施設が集まります。また、駅北口に建つ中野のランドマーク・中野サンプラザと隣接する区役所を、2020~2024年をめどに解体し、JR東日本などと共同で駅ビルなどを整備する再開発計画が進んでおり、将来性も期待できる街といえます。
中野は中央線の他に地下鉄東西線、総武線などが利用でき、新宿まで5分とアクセス抜群です。駅の北口には224メートルもある地元密着型のアーケード街・サンモールや、サブカルの聖地として知られる中野ブロードウェイ、南口には丸井と昔ながらの商店街があり、お店が充実しています。
家賃相場はやや高めですが、物件数は豊富でシングルからファミリーと幅広い層に対応しています。駅から少し離れると掘り出し物の木造アパートなども見つけられるので、都心で手頃な物件を探している単身者や不動産投資家にとっては最高の街と言えるのではないでしょうか。
なお、中野は上述したリクルート住まいカンパニーの「住みたい街ランキング」では15位でした。

2位:「三鷹」 吉祥寺のオシャレを感じながら公園や動物園なども楽しめるお得な街

中野に次ぐ第2位は「三鷹」です。中野と同様に中央線、総武線、東西線の3路線が使え、特快なども止まるターミナル駅です。「住みたい街ランキング」で5年連続トップの吉祥寺の隣に位置しながらも、吉祥寺よりは家賃が低く物件数も豊富です。
最近ではリフォーム済の物件も出回るようになり、お得な物件に出会える確率も高まってきているようです。
駅南口のアトレヴィ三鷹、商業施設の三鷹コラル、東急ストアなどの大型店があります。また、駅周辺には銀行、洋服、美容室、クリニックなどがバランスよく点在し、駅周りで用事を済ませられるという点も評価が高かった理由の一つです。
また、三鷹の森ジブリ美術館や井の頭公園・動物園などがあり、子育て世代にはうってつけの街と言えるでしょう。オシャレな街を感じたいという欲求を満たしながらも、家賃は抑え気味で、利便性と環境の良さを重視する方にとってはおススメの街だと思います。「住みたい街ランキング」では21位でした。

3位:「赤羽」 再開発でファミリー層が増えてきた今、注目の街

第3位は、JR京浜東北線の「赤羽」です。京浜東北線以外にも宇都宮線・高崎線・埼京線・湘南新宿ライン・上野東京ラインなどが利用できます。
UR賃貸住宅が再開発したデザイナーズ物件「ヌーヴェル赤羽台」が2011年に完成してからは、子育てファミリーが増加し、街の雰囲気も一気に華やいできました。東京駅にも新宿にもすぐ出られるアクセス抜群の環境に加え、駅前には複数の大型ショッピングセンター、全長約330メートルのアーケード商店街・赤羽スズラン通り商店街があります。
また、アウトドアが楽しめる広大な運動公園や開放感あふれる荒川河畔などの遊び場も充実し、単身・ファミリーを問わず住みやすい街として人気が出ています。
家賃も抑え目で、お手頃価格のお店が充実しているので生活コストも安く済み、住みやすさを実感して長く住み続けている人も多いのだそうです。ちなみに赤羽は「住みたい街ランキング」で2015年の48位から2016年は20位と大躍進を遂げている街でもあります。

まとめ

紹介した3つの街はいずれも高級住宅街ではありませんが、都心へのアクセスが抜群で、再開発などで将来的なポテンシャルが見込め、かつ、生活コストが安い地域という共通点がありました。
「住みたい街ランキング」に毎年登場するような街は、確かにオシャレで憧れを抱く要素は多いですが、人気が集中しているため家賃相場は上昇傾向にあり、「住みにくい街」になっていると考えることもできます。
「住みたい街」としてはあまり注目されていなくても、「住んでみたらすごく良かった」という穴場的な街を自分なりに見つけることが、都会で快適な暮らしを手に入れられるかもしれません。