小田急不動産など6社、不動産売却ポータルサイト「すまいValue」を開設

2016年10月、不動産売却ポータルサイト「すまいValue」が開設されました。三井不動産リアルティ、住友不動産販売など大手不動産流通会社6社による共同運営の一括査定サイトには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、一括査定サイトの概要や「すまいValue」の概要を解説します。

不動産の査定額は業者によってバラつきがある

不動産を売却する時「物件にどれほどの価値があり、いくらで売れるのか」が分かるという人は、一般的には少ないでしょう。
物件の査定価格は、不動産会社に査定を依頼するほか、現在は、独自のビッグデータを活用してマンションの査定価格を算出できる「イエシル」など、インターネットで自分の所有する物件価格の目安が分かるようになってきています。
査定価格は、依頼する不動産会社によって違うことも少なくありません。各社とも自社の売買実績を参考にしていますし、担当者によって考え方にも個人差があるためです。
査定価格で高値がついたとしても、必ずしもその価格で売れるとは限りません。あくまでも査定価格は一つの目安です。物件が高く売れるに越したことはありませんが、最終的な販売価格は売り手が決めるのです。不動産売却時は複数の不動産業者に査定を出してもらい、検討することになります。

従来の一括査定サイトは便利な反面、デメリットも

現在、インターネット上から無料で利用できる不動産の一括査定サイトは数多くあります。住宅の種類やエリア、土地面積、建物面積、間取り、築年数などを入力すれば、複数の不動産業者が査定額を算出します。
査定には、実際に自宅に来て査定を行う訪問査定と、提供された情報を基に査定を行う机上査定の2種類があります。机上査定は、担当者と直接会うことなくメールや電話、郵便物などで価格を知ることができます。
一方、訪問査定は手間がかかるものの、実際の建物の状況を見ることで、より具体的な適正価格を算出してくれる可能性が高まります。価格の目安を知る程度であれば、机上査定でも十分でしょう。
従来の一括査定サイトは、簡単に査定価格を知ることができる一方で、デメリットもあります。地方などでは担当地域の対象外となることも多いですし、業者数が少ないため、価格の比較ができない場合もあります。業者の中には頻繁に電話やメールをしてくる業者がいることもあります。
また、高めの査定価格を出した不動産業者があったとしても、専任契約を取るための手段であることが少なくありません。査定価格を信用して売り手側がその業者に依頼しても、他の不動産業者に物件を紹介しない「囲い込み」を行い、長期にわたって買い手が見つからないことも珍しくありません。

不動産を安全に取引できるオープンマーケット「すまいⅤalue」

今回スタートした「すまいValue」は、住友不動産販売、東急リバブル、小田急不動産、三菱地所ハウスネット、野村不動産アーバンネット、三井不動産リアルティの運営による一括査定サイトです。
この6社は、1984年から不動産流通における広い情報公開などの活動を行う団体「オープンマーケット」を運営していることでも知られています。単に大手が集まっているということだけでなく、不動産売買における情報の信頼度が高い一括査定サイトというように評価されています。
「すまいValue」が実施したアンケートによれば、首都圏で過去3年間に不動産を売却した人の約7割が、売却の際に6社のいずれかに相談しています。その結果からも精度の高い査定が期待できそうです。
ユーザーは、最大で6社に無料で査定申し込みができます。他の一括査定サイトと同じく、物件の所在地で依頼できる不動産会社の数は限られるのですが、6社合わせて全国で計819店舗(2016年10月3日時点)あるので、おそらく国内物件のほとんどが査定対象になるのではないでしょうか。
誰もが「所有物件は1円でも高く売りたい」と考えるでしょう。相場に見合わない高い金額で売り出し、長期間にわたって買い手がつかないよりも、適正価格を知り、スムーズに安全に取引したいと考える人が多いはずです。
そのためには、所有物件の価値を正確に査定してもらい、経験と実績のある不動産会社に売却を依頼することが大切です。