住み心地を見極める6つの視点とは?

不動産を選ぶ時には、駅からの距離や価格、間取りなどは非常に大切です。しかし、長くその街に暮らすことを考えるならば、単に部屋の利便性が良いだけでは、生活上の満足度が非常に高くなるとは言えません。
そこで今回は、住み心地を見極めるためにチェックしておきたい6つの視点について解説します。入居者の視点を知ることは、オーナーにとっても、顧客への有効なアプローチにつながります。ぜひご参照ください。

1. 自治体の財政力

あまり気にされないかもしれませんが、その市町村に財政力があるか否かは、住む街を選ぶうえで重要です。なぜなら、行政サービスや市の子育て支援など、住民が暮らしやすいためのサービス・施策を提供するためには、ある程度の財政力は不可欠だからです。
総務省が発表した2014年度の「全市町村の主要財政指標」によれば、財政力指数が高い街は、東京都の1位は武蔵野市の1.41、2位が港区の1.20、3位が調布市の1.15となっています。
また、埼玉県の1位は戸田市の1.19、千葉県の1位は浦安市の1.48、神奈川県では箱根町の1.44という結果となりました。緑が多く環境の良い街や、子育てをしやすい街などが上位にランクインされていることが分かります。

2. 商業の発展

周辺に商業施設が充実しているかどうかもポイントです。食料品、日用品などの生活必需品をはじめ、書店、飲食店、美容院、アパレルショップなどが揃い、日常的に買い物がしやすい環境にあるかどうかは、生活の快適さを大きく左右します。
たとえば、今人気の神奈川県の武蔵小杉は、駅前に「グランツリー武蔵小杉」「ららテラス武蔵小杉」「東急スクエア武蔵小杉」などの商業施設が並ぶほか、駅前の再開発も進んでいます。特に駅周辺に商業施設が集まっている街は、わざわざ移動しなくても地元で買い物を済ませられるため、非常に便利だといえます。

3. 医療の充実

医療に関するサービスの充実度は、街によって異なります。東京23区だと、北区と千代田区では0歳児から18歳までの医療費がかかりません。東京都では医療費負担ゼロの対象は15歳までと定められていますが、北区と千代田区に住む子どもは、高校を卒業するまでの間は医療費がからないということになります。埼玉県の新座市や千葉県のいすみ市なども同様です。
健康的な生活と医療は切っても切れない関係です。医療サービスの経済的負担が少ないということは、家族で暮らすには大きなメリットになります。

4. 自然環境の保全

どんなに便利な街でも、殺風景で自然がほとんどない環境では、リラックスして過ごせないでしょう。特に子育て世帯の場合、日中や休みの日などに子どもをのびのびと遊ばせる環境があるかどうかは、住み心地に大きく関係してきます。
練馬区は、東京都内で最も公園が多い街として知られ、区内には600を超える公園があります。季節の植物やボート乗り場などがある石神井公園や6ヘクタールもの芝生広場がある光が丘公園などがあります。家族でピクニックをしたり、休みの日にゆっくり過ごしたりできる自然豊かな環境が近くにあることは、長く暮らしていくうえで大切な要素です。

5. 文化施設

子育て世帯に人気の調布市は、2015年、調布駅南口のビルにオープンした子育てカフェ「aona」で、子どもから高齢者まで幅広い世代を対象とした定期的な音楽演奏会やコンサートなどを実施しています。また、市内には入場無料の「調布宇宙センター」があります。実際のJAXAの研究拠点となっており、センター内の一部にも入場可能です。そこでフライトシミュレーターなどが体験できます。
このように、日常的に文化に触れられる環境がある街は、子どもの創造力を育て、心豊かな生活を送ることに役立ち、非常に魅力的です。

6. 安全性の高さ

一人暮らしからファミリー層まで、意識しておかねばならないのが「安全」です。いくら他の要素が魅力的でも、治安の悪い街では、とても安心して暮らせないでしょう。
東京都では2015年より、「安全安心TOKYO戦略」という取り組みがスタートしました。地域連携や犯罪の取り締まりなどを強化しています。また、地域ごとにパトロールや見回りなどを実施している街も多くあります。住む街を選ぶ場合は、事前にその街の安全性をチェックすることをおすすめします。
今回は、住み心地を見極めるための6つの視点を紹介しました。家を選ぶ際には、自然環境や医療、商業施設など、わかりやすい視点がある一方で、財政力や文化環境など、見落としがちな視点もあります。住んでから不満を持つことがないよう、これらの視点で街を十分にチェックしておきたいものです。