間取りや設備だけじゃない! 街の価値を上げる外観デザインとは? 〜マンション編〜

マイホームや投資用物件を購入する際に、重視すべき項目はいくつもあります。「立地」「価格」「環境」「間取り」「設備」などは、居住用、投資用にかかわらず、家を購入する誰もが気にする要素といえるでしょう。
では、「外観」についてはどうでしょうか。実は、優れた外観デザインを持つ建物は、投資物件として売却しやすく、資産価値を維持・向上できるというメリットがあります。今回は、優れた外観デザインの特徴とその効果について紹介します。

存在感を有しながらも、地域と調和し周辺一帯のイメージを向上させる

優れた外観デザインとは、具体的はどういうものなのでしょうか。
たとえば、水辺の街並みにタワーマンションが建っていたとします。もし、その物件の外壁が濃い黄色や赤色だったら、どうでしょうか。インパクトのある色合いなので目立つことは確実ですが、その外観は、周辺一帯の景観から浮いた存在になってしまうでしょう。
再開発のように、既存の街を活かした街づくりを行う場合は特にいえることですが、開発を行う際は、その街の景観や文化、歴史を維持していくことが求められます。そのような場所にある建築物は個性を有しながらも、歴史や景観に配慮した外観デザインを取り入れることが求められます。この条件を満たしてこそ、街の価値を高める優れた外観デザインといえるのです。

見栄えだけでなく優れた機能も兼ね備えていることが重要

外観デザインは、単に見栄えがいい、遠くからの景色が綺麗にみえるというだけでは物足りません。デザイン性の高さはもちろん、日々の暮らしで役に立つ利便性や快適性を兼ね備えていることが、望まれます。
たとえば、壁面緑化を施した外壁は、タワーマンションの外観にありがちな「無機質」なイメージを払しょくし、植物によって柔らかな彩りを与えるでしょう。また、直射日光が建物に当たらなくなるので、外壁面の温度上昇を抑え、紫外線による建物の劣化を防ぐこともできます。その結果、建物の空調費を削減することも可能です。
乾燥しがちな冬も、緑から蒸発する湿気が潤いを与えてくれます。さらに、壁面緑化とともに建物内に植栽を配置すれば、周囲からの視線をさえぎる機能を果たすだけでなく、高層階住戸で暮らす入居者も、日々の暮らしの中で植物を身近に感じることができるでしょう。
管理上の手間やコストなども十分精査する必要がありますが、皆が快適に過ごせるような、デザイン性と機能性が両立した外観デザインを検討してみてもいいかもしれません。

時間が経つほど魅力が高まるような工夫を凝らした外観デザイン

一般的に、建築物は竣工時が最も新しく最良の状態です。時間が経過するほど劣化すると考えられていますが、優れた外観デザインを持つマンションには、この定義が当てはまらない場合があります。
たとえば「ヴィンテージマンション」のように、時間が経つほど魅力や味わいが深まる外観デザインがあります。年月の積み重ねをマイナス要因として考えるのではなく、美を育む時の流れとしてプラスにとらえています。竣工から数年後の生育を想定して植栽を整備しているマンションや、池や公園など周辺の自然を活かし、四季折々の情景を楽しめるデザインを施しているマンションなどは、まさに年月の積み重ねをプラス要因にしているいい例といえるでしょう。
「時が経つほど美しい景観」であることは、長期間使用されるマンションの外観デザインにおける重要な要素の一つです。

コミュニケーションを促す外観デザイン

外観デザインは建物のイメージを決定付けるだけでなく、入居者同士のコミュニティ形成にも影響します。マンション内に集会場や広場などがあれば、コミュニティ形成は自然に行われると考えがちですが、それだけでは不十分です。重要なことは、各スペースが入居者の動線上にあり、自然と人が顔を合わせやすくなっているかどうかという点です。
マンションの敷地外周に誰でも利用できる遊歩道をつくったり、マンションの入口付近にちょっと休めるような東屋付きの広場を設置したりすれば、地域住民とも自然と顔を合わせ、交流が生まれるのではないでしょうか。誰もが自由に利用できる緑地広場を設けたマンションは、視覚的にも安らぎが得られ、周辺住民からも歓迎されると思います。
マンションに求められる理想的な外観デザインについていくつかご紹介してきましたが、優れた外観デザインを持つマンションは、街のシンボルとなり、街の価値を上げるだけでなく、買い手もすぐ付き資産性が高い物件といえます。
外観デザインが地域と調和しているかを、完成予想図だけで判断するのは困難です。これを見極めるためには、現地に赴き、実際に自分の足で周辺を歩き、街から受けた印象と外観デザインがマッチしているかを確認することをおすすめします。