クラウドファンディングサイト、実は日本にこんなにあった!

事業を始めたい、考案した製品を作りたい、社会のための活動をしたい、でも資金がない――そんな時の資金調達法の一つに、インターネットで不特定多数の人たちから資金を集める「クラウドファンディング」があります。
アメリカやイギリスなど海外で盛んに行われている手法というイメージがあるかもしれませんが、いまや日本にも数多くのクラウドファンディングサイトが開設されています。

注目を集めるクラウドファンディング

インターネットを通じて一般生活者から資金を調達するクラウドファンディングによって、個人や小さな組織でも、世界中の人々から出資を受けることが可能になりました。出資する側は、まとまった金額でなくても100円単位、1,000円単位から出資が可能です。日本でも、そんなクラウドファンディングに、徐々に注目が集まるようになりました。現在、国内には、100を超えるクラウドファンディングサイトがあります。
大手企業が運営するサイト、特定のジャンルに絞ったサイト、有名メディアが支援するサイトなど、バラエティに富んだサイトが存在します。アイデアを持つ人に対して、広く門戸が開かれるようになったといえます。ここでは、さまざまな特色を持つクラウドファンディングをいくつか紹介します。
(※プロジェクト数、出資総額などの情報は2016年11月現在のものです。)

● Readyfor(レディーフォー)

2011年に東京大学発のベンチャー企業でオープンした、日本で最初のクラウドファンディングサービスで、日本最大級です。特徴は、全プロジェクトに担当者がつくこと。丁寧なサポートや、プロジェクトの認知度を高めるための精力的な活動で、プロジェクトの成功を助けてもらうことができます。

● CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

これまでに2,400件以上のプロジェクトで、10万人以上の出資者から総額約10億円の資金を集めています。出資に対するリターンは、基本的に「購入型」。配当や株式証券などをリターンとして提供する「金融型」と異なり、プロジェクトで生み出される製品やサービスの提供を受けたりするというものです。

● Makuake(マクアケ)

サイバーエージェントの子会社が運営するクラウドファンディングサイトです。グループの資産を生かして、約4,000万人のAmeba会員やいろいろなメディアを通して集客を行うことができます。先日、ヒロシマ平和映画賞を受賞した映画「この世界の片隅に」は、クラウドファンディングで資金を集めたことが話題になりました。それがこの「Makuake」です。約4,000万円の支援を受けることができました。

● A-port(エーポート)

朝日新聞社の運営で、日本にクラウドファンディングを定着させ、多くの人がチャレンジしやすい環境を作りたいという思いが込められています。メリットは、大手メディアならではのリソースの支援を受けられること。打ち出す文面は、記者経験者によるアドバイスを受け、訴求力の高いものにすることができます。朝日新聞はもちろん、提携メディアでプロジェクトを紹介してもらうことができます。

● FAAVO(ファーボ)

「ふるさとクラウドファンディング」を掲げ、地域を盛り上げるプロジェクトに特化したクラウドファンディングサイトです。60地域で1,000件超のプロジェクトが誕生、地域に支援された合計金額は約4億8,000万円にのぼります。

● academist(アカデミスト)

研究費の獲得に特化した、日本初の学術系クラウドファンディングサイトです。最近、ノーベル賞に関連して国立大学への資金交付の削減も話題になりましたが、研究者や研究アイデアの魅力を広く発信することができ、そうした研究への接点を増やしたり、研究への応援を受けたりすることができます。

● MIRAI SHUFUND(ミライシュファンド)

日本酒産業のブランディング・リノベーションを行うミライシュハンが運営するクラウドファンディングサイト。日本の酒ムーブメントを盛り上げることを理念とし、日本酒や酒器などの開発や関連イベントの実施などを支援することに特化しています。

クラウドファンディングは種類も条件もさまざま

日本国内の特徴的なクラウドファンディングサイトをいくつか紹介しました。
ここに挙げたものは、ほんの一例です。当然ですが、不動産に関連したものもいろいろあります。また、目的や集客力だけではなく、サービスの使い勝手や手数料などもサイトによってさまざまです。資金を調達する側にとっても、出資する側にとっても、使いやすいサービスがきっと見つかるはずです。
アイデアを持っている人、がんばっている人を応援したい人は、ぜひその門戸を叩いてみてはいかがでしょうか。