企業経営の転ばぬ先の杖、法人を支える安定収入の魅力とは!?【シリーズ:不動産投資のお金とリスク】

不動産投資の魅力に「安定収入」がありますが、この魅力は個人投資家に限ったメリットではありません。むしろ法人の方が、安定収入が得られることの恩恵が大きいです。
そこで今回の記事では、法人がアパート経営などの不動産投資を行うと、どうなれるのかについてご紹介いたします。

ある経営者の想い

先日、ある水道工事業者の社長にお会いしたときの話です。その会社は業績も良く、規模も中堅で、財務内容のとても良い無借金会社でした。社長は70代中盤ですが、20代のころ裸一貫で創業し、一代で会社を立派に成長させていました。
まれに見る優良会社だったため、「すごく良い会社ですね」とお尋ねしたところ、「バブルのころ、一切投資話には耳を傾けなかったので、それが良かったのかもしれません。」という回答がありました。
どの業界にも、バブルのころ踊らずに、健全な会社として生き残っている企業というのは、存在します。この水道工事業者もまさにそんな堅実経営を続けてきた企業でした。
ところが、堅実企業を貫いてきた社長ですが、意外な発言をしたのです。
「当社も不動産投資をした方が良いのではないかと思っているのですが、どうでしょうか?」
バブル絶頂のころ、様々な甘い儲け話を全て断ってきた社長が、このような発言をしたので正直、驚きました。
理由を聞いて見ると、次のように語ります。
「当社は、リーマンショックの後、ひどく売上が落ちた時期がありました。どうしようもなくなって、何人もの社員に辞めてもらったり、キツイ仕事も受けたり、その時はとても苦労したんです。あの時に、不動産収入のような別の安定収入があったらなーと、つくづく思ったんですよ。」
社長は昔気質の立派な方でしたので、社員を辞めさせたことを、今でも悔やんでいる様子でした。また次のようなことも言っています。
「同業で、うちよりも小さな会社があるんですけどね、良い仕事だけ選んできっちり仕事するんですよ。なんか余裕あるな~って思って、その社長に色々聞いて見たら、不動産を持っているんです。やっぱり、そうなのか!と思いましたよ。」
社長は非常に不動産投資に興味を持たれていたため、そこで決算書も見させていただきました。幸い当社は無借金会社で、現金をたくさん持ち合わせています。そもそも銀行から金を借りるのが大嫌いな社長ですから、自己資金で不動産投資をすることをお勧めしました。
社長は「借金をせずに不動産投資をする」ということが、非常に気に入った様子でした。長年、無借金経営を貫くことで成功してきたため、自己資金による不動産投資がピンときたのでしょう。

社長にとっての魅力は安定収入

このように借金や甘い儲け話が嫌いな社長でも、不動産投資には魅力を感じています。その魅力とは、「安定収入」です。
企業の収益は、景気の影響に大きく左右されます。一方で、個人の給与は景気が変動してもそれほど大きな影響を受けません。個人よりも法人の方が安定収入は得にくいと言えます。そのため安定収入のメリットは個人よりも法人の方に響くのです。
企業には人件費の他、家賃や広告宣伝費、水道光熱費等の様々な固定費が発生します。これらは基本的には本業の売上から賄うものですが、本業の売上はいつ落ち込むかは分かりません。
そのため、固定費を賃貸アパート等の安定収入で少しでも賄うことができれば、景気変動時のショックを和らげることができるようになります。
経営者によっては、安定収入の重要性に気づき、法人で不動産投資を行う会社も増えています。これからの時代、転ばぬ先の杖として不動産投資を検討しても良いかもしれません。
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