酒蔵経営に学ぶ、AI時代の到来に備えたリスク分散経営とは!?【シリーズ:不動産投資のお金とリスク】

「選択と集中」という言葉を聞いたことをある方も多いと思います。企業が本業に特化し、高収益を上げていくという経営方針です。
バブル崩壊後、総合電機メーカーなどの業績が著しく落ち込んだことから、総花的な経営が否定され、ある事業に特化した収益性の高い企業がもてはやされました。そこで一流企業も「選択と集中」というスローガンを抱え、経営改革に乗り出していったのです。
そんな「選択と集中」ですが、企業経営においてその経営方針が必ずしも正解という訳ではありません。確かにバブル崩壊時のような短期的な視点で見ると、正しい側面はあったのかもしれませんが、長期的な視点で見ると、異なるケースも存在します。

100年企業の栄枯盛衰

日本は社歴が100年を超える100年企業が世界的に見ても多い国と言われています。100年企業として、典型的な企業は「酒蔵」です。国内のほとんどの酒蔵は、幕末または明治初期に創業されたものが多く、今でも全国に数多く存在しています。
酒蔵は酒税という国税を納めていますが、かつて酒税は国税の40%以上を占める主要な税収でした。今では、酒税の国税の中で占める割合は、たった1.4%程度にしかなりません。
戦前までは、お酒と言えば日本酒という時代が長く続いていましたが、今ではビールやワインが一般化され、日本酒の存在感はすっかりと影を潜めています。最近では、酒造免許を新規に取ろうとしても、税務署が「絶対儲からないですよ」と言って免許申請をあきらめさせるという笑い話すらあるくらいです。
このように100年というスパンでものごとを見ると、1つの産業の中では大きな栄枯盛衰があることが分かります。昔は儲かったものでも、テクノロジーの発展や法改正等により安くて質の良い代替品が登場すると、元々の産業が衰退していくというパターンは良くあります。

100年企業の経営戦略

ではこのような栄枯盛衰をたどってきた酒蔵がなぜ未だに潰れないのでしょうか。
その答えの1つに不動産があります。元々、酒蔵は地元の名主だった家が始めたケースが多く、土地もたくさん持っていました。
現在、生き残っている酒蔵も、賃貸オフィスや賃貸アパートを持っている酒蔵も多く、安定した賃料収入が長く会社経営を下支えしています。酒蔵によっては、売上の過半数以上を不動産の賃料収入に頼っている会社もあるくらいです。
今でこそ静かな純米酒ブームが起きていますが、普通酒の国内市場は完全な斜陽産業と言えます。100年というスパンを考えると、日本酒業界は大きな栄枯盛衰がありましたが、そのような中で会社が存続できたのは、安定した不動産収入があったからに他なりません。

選択と集中だけが答えではない

バブル崩壊直後、しきりと「選択と集中」という経営方針が叫ばれましたが、長期的な視点に立つと、100年存続しているような企業は、実は選択と集中なんかしていなかったということになります。
もし現在残っている酒蔵が、酒造りだけに特化していたら、時代の荒波に巻き込まれて消えて無くなっていた可能性があります。不動産賃貸業も併せて行うことで「リスク分散」を図っていたからこそ、100年の時代を乗り越えることができたと言えるでしょう。
今後はAIの導入によって、将来の日本は様々な職種が無くなり、仕事が半減すると言われています。これは経営環境の大激変を予感させるとてつもない脅威です。誰も予測できない将来ですが、その時にアパートの家賃収入があなたの会社を助けてくれることは間違いありません。
これからのキーワードは、「リスク分散」であり、その最も有効な手段が不動産投資と言えるのです。
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