不動産投資の秘密兵器?「日本政策金融公庫」の融資について

不動産投資を行う上で資金調達は欠かせません。融資を受ける先として、通常の金融機関だけでなく「日本政策金融公庫」を検討されたことはあるでしょうか。あまり馴染みがないかもしれませんが、日本政策金融公庫からの融資は、低金利で、長期間の借入ができるというメリットがあります。
今回は、この公庫から融資を受けるための手続き、そのメリットやデメリットについて、一緒に確認してみましょう。

日本政策金融公庫とは

日本政策金融公庫は政府系の金融機関です。公共的な目標達成を目的とする「公的金融機関」に位置付けられます。個人事業主や中小企業の経営者に対して、1%前後の低い固定金利、かつ保証人不要という条件で資金を貸し付けてくれる機関です。創業して間もない場合でも借入れが可能で、一件に対する平均融資額はおおよそ700万円です。

日本政策金融公庫融資手続きの流れと必要書類

日本政策金融公庫融資手続きの流れは以下のようになります。

1. 借入の相談と申し込み

事業資金相談ダイヤルに電話をするか、直接、支店窓口に相談に行きます。
借入の申し込みは、日本政策金融公庫サイトの借入申込書をダウンロードして郵送するか、ネットで申し込みます。借入申込書には最近2期分の申告決算書を添付します。

2. 面談

日本政策金融公庫担当者が、借入申込書類をもとに、資金の用途や事業の状況・計画などについてヒアリングを行います。この時に、新たに事業を開始する場合は、創業計画書を提出します。

3. 融資

融資が決定するとすぐに、契約センター、または支店から借用書が送付されます。契約手続きの完了後、希望する金融機関の口座に融資金が送金されます。借入の申し込みから融資が決定されるまで、平均で約3週間かかります。また、融資が決定した際には、金銭消費貸借契約、抵当権設定契約を締結し、団体信用生命保険への加入(任意)を行います。

4. 借入返済

返済は原則として月賦払いです。
返済方法は「元金均等返済」「元利均等返済」「ステップ返済」などがあります。

日本政策金融公庫融資のメリット

日本政策金融公庫融資のメリットは、他の金融機関に比べて金利が低いことでしょう。
2017年2月現在、担保を必要とする場合の基準金利は、最低で1.16%となっています。他の金融機関の場合だと、金利2%以下で融資を受けるのはかなり難しく、この数字は最低金利と言えます。
また、融資審査の決定率が比較的高い点があげられます。個人事業主で事業実績がない場合、一般の金融機関での融資は受けにくいのですが、日本政策金融公庫では、実績がない創業者でも、はるかに融資が受けやすいです。
日本政策金融公庫は、親身になって融資相談を受けてくれる印象がありますし、地域事業の発展に貢献する役割を持っているため、融資以外の事業活動の展開などについてのアドバイスも行っています。これは公的金融機関ならではの経営方針に基づいているものであり、一般の金融機関とは異なる特徴と言えるでしょう。

日本政策金融公庫融資の注意点

注意しなければならないのは、「投資目的」での融資が受けられないことです。前述のように、日本政策金融公庫は、事業のための融資を行う金融機関なので、「不動産賃貸業」が目的であることを融資担当者にしっかりと伝える必要があります。
不動産投資では物件取得のための資金が不可欠です。実績がなければ金融機関から融資を受けるハードルは高くなります。しかし、日本政策金融公庫では、創業したばかりの個人事業主でも、条件を満たせば低金利で融資をしてくれる可能性があります(審査によっては融資を受けられない場合もあります)。不動産賃貸業が目的であることをアピールし、創業計画書など資料の準備はしっかりと行う必要があるでしょう。