不動産業の歴史に学ぶ不動産投資を成功させるシンプルな法則とは!?【シリーズ:不動産投資のお金とリスク】

今やお金持ちといえばIT成功者でしょうか。かつての富豪には鉄鋼王や石油王もいました。ビジネスには栄枯盛衰の波があり、栄華を極めるビジネスもありますが、世の中から消えていくビジネスもあります。
そんな中、不動産投資ビジネスは廃れずに残っている息の長いビジネスです。長い歴史を持つ不動産ビジネスには、普遍的な勝利のポイントがあります。そこで今回は歴史から学ぶ不動産投資ビジネスの成功のカギについて見ていきます。

歴史は江戸時代から

不動産賃貸業の歴史は長く、江戸時代の長屋から始まったと言われています。長屋といえば、現代版のシェアハウスです。流行り廃りの歴史がグルッと一周回ったのかもしれません。
江戸の人口は100万人を超えており、当時の世界の都市の中でも最も人口の多い都市でした。その中で土地を所有できた庶民は豪商と呼ばれるわずかな人たちであり、豪商が長屋を持ち、それを庶民に貸し出していました。豪商たちは、長屋から今でいうところのインカムゲインを得ていたことになります。
借地や借家という言葉も江戸時代には既に登場してきています。現在ある借地借家法も、その元となっている旧借地法や旧借家法は大正時代に成立されたものであり、歴史の長い法律です。
一方で、不動産売買の方がどうだったでしょうか。
ここで一つ、不動産売買に関する古いエピソードを紹介します。幕末の神戸には勝海舟によって海軍操練所が建設されました。歴史ファンの方ならご存知かもしれませんが、その塾頭に坂本龍馬が任命されています。
当時、神戸は寒村でしたが、海軍操練所ができることでそこは港町として大きく栄えることが予想されていました。勝海舟はそれを見越しており、地元の人たちに「今のうちに土地を買っておいた方がいい」と助言したと言われています。その後、勝海舟の予言通り、神戸の地価は大きく値上がりし、地元の人は今でいうところのキャピタルゲインを得ることができました。
このように不動産を貸してインカムゲインを得ることや、売却してキャピタルゲインを得ること自体は、古くからあることが分かります。つまり不動産投資ビジネス自体は今に始まったことではなく、とても歴史の長いビジネスなのです。

変わらない法則とは

不動産投資は歴史あるオーソドックスなビジネスですが、昔から変わらない「揺るぎない法則」があります。それは成功する不動産投資は「人口密集エリア・人口急増エリア」で行われているという点です。
インカムゲインを得られた長屋という賃貸業は人口集中地帯の江戸という街で生まれました。キャピタルゲインを得られた神戸の土地も開港によって人口が急増する場所だからこそ成功しました。
今も昔も変わりありませんが、不動産ビジネスの成功のカギを握るのは「人口の集まる立地」です。立地が良かったからこそ、江戸時代の長屋の賃貸や土地の転売は上手くいきました。この法則は今でも変わることはありません。
今でこそ長屋がシェアハウスになったり、転売物件がタワーマンションの上層階となったり、姿や形こそ変えていますが、いずれも成功している物件は立地が良い物件に他なりません。
近年はネット上でも不動産投資に関する様々な情報が提供されており、知識が氾濫しています。そのためか、「立地が一番大切です」とシンプルに言い切っている専門家も少ないのが実態です。

まとめ

長く存在し続けている不動産業は、その構造が極めてシンプルなためと言い換えることもできます。そのシンプルさとは「立地の良い物件は良い物件」という単純な法則です。不動産業の歴史に学び、今一度「立地」の重要性を捉えなおしてみるのが良いでしょう。