不動産投資の「非住居系」に投資するメリット

不動産投資といえば、自らマンションを区分所有したり、アパート一棟を購入したりして、賃貸経営を行い、家賃収入を得るということを想像する方が多いと思います。しかし、不動産を活用した投資にはさまざまな種類があります。今回は、そのような「非住居系」の不動産投資について考えてみます。

駐車場経営

非住居系の不動産投資として一般的なのは、駐車場経営でしょう。月極駐車場の運営は、住居系の不動産投資と比較するとどうしても利益率は低くなります。
しかし、コインパーキングで運営する場合には、立地次第で住居系よりも利益率のいい投資となることもあるようです。コインパーキングの経営では機械設備の導入が必要になるケースもあるため、初期費用に見合う収入が得られるか不安という方もいるでしょう。その場合には、コインパーキングのサブリース会社を利用するのがおすすめです。得られる収入は月極よりも少し多くなる程度かもしれませんが、初期費用をかけずに、その立地でのコインパーキングとしての需要を知ることができます。
まずはサブリース契約でコインパーキングを始めて、Webカメラなどで利用状況をモニタリングしてみます。自分で経営する価値があると判断できれば、サブリース契約終了後に自ら経営をするという方法をとれば、リスクを抑えられます。

● 駐車場経営のメリット

・ 数百万円の初期費用で始めることができる(土地代は除く)
・ 初期費用をかけずに投資としての需要を知ることができる
・ 住居系のような、対象物の劣化がほとんどない(機械部分、コンクリート塗装部のみ)
・ 運営に手がかからない(トラブルが少ない)

● 駐車場経営のデメリット

・ 競合との差別化がしづらい(特色を出しにくい)
・ 建築物がないため減税措置がなく、また固定資産税、都市計画税が高い(約5倍)
・ 立地がよくないと、大きな収益は望めない
一番のメリットは、やはり初期費用が低い点が挙げられます。逆にデメリットは特色を出すことが難しいため、近隣に駐車場ができると価格競争になることがあるという点が挙げられます。

レンタルスペース

レンタルスペース投資とは、不動産を会議室やセミナー会場、パーティールームなどとして時間貸しするシステムの不動産投資です。
会議室としてレンタルする場合は、机、イス、ホワイトボードなどの備品があれば、すぐに運営が開始できます。人口が密集している駅近の物件であれば、住居として貸し出すよりも多くの収入を得られる可能性がありますし、レンタルスペースのインテリアやコンセプト次第では、駅近でなくとも需要が見込めます。

● レンタルスペースのメリット

・ 運営を開始するための初期費用が安い
・ 契約内容によっては、賃貸物件での運営も可能

● レンタルスペースのデメリット

・ 管理についての規約などが必要(清掃の不備・不足などのクレーム時の対応についてなど)
・ 駐車場経営よりは手間がかかる

大型コインランドリー

コインランドリーは、昨今のライフスタイルの変化から需要が高まっていて、年々数が増えています。一昔前とは利用客も変わり、7~8割が主婦層だそうです。4~5人の家族では、1日に洗濯機を何回も回す必要があるうえ、家庭用乾燥機では容量が小さく、洗濯の回数以上に乾燥機を回さなければなりません。その点、大型のコインランドリーならば、1回の洗濯と1回の乾燥で終わらせることができ、時間が大幅に節約できます。共働きで忙しく、週末のみの洗濯で済ませたい方にも便利です。
また、乾燥機も熱源がガスであるため、乾燥能力に優れ、家庭用と比較にならないというのが主婦層の支持が高い理由のようです。
初期費用は1,300万~2,000万円ほどかかりますが、収入は月に25万~60万円、立地に恵まれていると月に100万円ほどの収入が望めるといいます。また駅近がいいというわけではないので、多少駅から離れていても、大規模な県営住宅や団地などが近辺にあると成功の可能性が高まります。
一昔前のコインランドリーを知っている方は、コインランドリー投資と聞くと、狭いスペースでも運営できると思われるかもしれませんが、今、需要があるのは大型のコインランドリーです。また、駐車場があると差別化を図れます。
最近では、室内がカフェのようになっているコインランドリーもありますので、ある程度の広さと設備がないと、競争に勝てず失敗するリスクがあります。

● コインランドリーのメリット

・ 駅近の土地でなくても大きな需要が見込める可能性がある
・ 清掃などを業者委託すれば、手間はほとんどかからない

● コインランドリーのデメリット

・ 初期投資額が大きい
・ 競合店舗が出現した場合の収入減少などの影響が大きい
・ 経営開始前の需要の想定や見極めが難しい
紹介したように、住居系以外にも不動産を活用した投資方法は多くあります。また、駐車場経営やレンタルオフィス投資は思い通りの結果が得られなくても、元の更地に戻したり住居系の賃貸に戻したりするのが容易です。
不動産投資のスタイルも、時代に合わせてさまざまな形態ができています。このような不動産投資の動向を知ることは、実際に自分が不動産投資を行う際に大いに役立つことでしょう。