典型的な不動産投資である地主のアパート建設で得られる醍醐味とは?【シリーズ:不動産投資のお金とリスク】

「大家さん」という言葉を聞いて、アパート経営者を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。オフィスビルの大家さんも存在しますが、やはり皆のイメージはアパート経営をされている方が大家さんです。
アパート経営は、国内で昔からある最もポピュラーな不動産投資と言っても過言ではありません。
そこで今回はアパート経営が何故、これほど根強い人気なのかについてご紹介いたします。

アパートのこだわるAさん

先日、郊外でアパートを数棟経営しているAさんがこんなことを言っていました。
「ワンルームマンション投資って、あれだけはやる気がしないんだよな。」
Aさんのアパートは現在、築25年を過ぎており、空室が目立ち始めていました。現在のアパートの建替えを検討しており、もう一度、アパートをそこで建築し直したいという考えでした。
最近はサラリーマンが行うワンルームマンション投資も増えてきています。都内はワンルームマンションの供給量が少なく、収益性も安定しているのが魅力です。
しかしながら、そのような魅力を捨ててでも、アパート建設を選ぶ方がいます。
先ほどのAさんは、典型的な地方の地主です。自宅近くにある土地を有効活用し、アパートを数棟保有しています。
きっかけとしては相続対策としてアパート経営を始めたのですが、相続対策だけであれば都内でワンルームマンションを保有することも同じです。
ところが、Aさんが、遠くはなれば都内にワンルームマンションに興味がないのは、「不動産を持っている感じがしない」という理由でした。
恐らく、Aさんにとっては、ワンルームマンション投資は「大家さんっぽさ」が感じられないのではないかと思われます。

アパートが土地活用で身近な背景

アパートがこれほどまでに多い理由は、その市場の特性が背景にあります。
アパートのような住宅は、工業専用地域以外の全ての用途地域で建築が可能です。つまり用途規制の中で、アパートが建てられない土地というのは、ほとんどありません。第一種低層住居専用地域でも賃貸事業ができます。
またオフィスや店舗の借りる人はいなくても、住宅なら借りる人は存在します。アパートは建築できるエリアが広く、賃貸できるエリアも広いという点が特徴です。
アパートは広い範囲で建築しやすいため、アパート建築を得意とするハウスメーカーも多く存在します。そのため大家さんからすると、とても発注しやすい市場になっています。
アパートを建築する際に、複数の会社からプランや見積の提案が取りやすく、ベストなプランやベストな金額を選ぶことができます。建築サービスを購入しやすいという点もアパート投資を身近にしている理由でしょう。

大家の醍醐味

しかしながら、アパートに根強い人気があるのは、何も市場性が理由というだけではありません。アパート経営にはアパート経営にしか味わえない「醍醐味」があります。
アパートを建築する前には、ハウスメーカーとプランの協議を重ねることで、皆で一緒に物を作っているという「楽しさ」があります。建設から関われないワンルームマンションでは、この醍醐味は得られません。
竣工後は入居者と顔を合わせて挨拶したり、入居者から「子供が生まれました」というような嬉しい連絡をもらえたり等、入居者との人間的なつながりができることで、「喜び」を感じることもできます。
入居者とのつながりも、遠く離れた都内のワンルームマンションでは、この醍醐味は得られません。
地主のアパート建設は物件が身近にあるからこそ、物件に愛着が生まれ、他にない不動産投資の醍醐味が得られるのです。

まとめ

地主のアパート経営には、数値には表れない大家としての醍醐味が存在します。ひょっとしたら、一度経験すると、他の不動産投資へは移れないのかもしれません。