今注目の「コンテナハウス賃貸」を知ろう

貨物用コンテナを住まいとして活用する「コンテナハウス」を見かけるケースが増えてきました。貨物用コンテナは、もともとレンタル倉庫などで利用されてきましたが、最近はその居住性やフレキシビリティなどが高く評価されています。導入コストを抑えられることから、賃貸住宅として導入するオーナーも増えているのです。
増減築や移設が容易にできることなど、賃貸住宅にマッチする特徴も多いコンテナハウス。オーナーにとって、賃貸経営の新たな選択肢になり得るのでしょうか?

貨物コンテナが住まいに?

海上輸送や鉄道輸送など、貨物輸送に使われる鉄の箱(コンテナ)を利用して居住空間を作るのがコンテナハウスです。欧米ではすでに人気を集めており、こうしたコンテナハウスも数多く見かけられます。
コンテナの大きさは通常、間口2.4m、長さ12m、高さ2.6m。鉄製の直方体です。これに断熱材を入れて遮熱し、床や壁、天井をはり、上下水道、電気などを引き込むことで居住用のスペースを作ります。
複数のコンテナを鉄骨で連結させれば、部屋数を増やすことも可能です。窓もほとんど制約なく設けることができるので、好みに合わせて間取りをアレンジできます。

初期投資を抑えてフレキシブルな賃貸経営

通常の住宅を建設するのに比べ、コンテナハウスの導入費用はかなり安価です。通常、一般的な賃貸住宅を建設するのには1棟数千万円単位のコストがかかりますが、コンテナハウスはその数分の一のコストで導入することができます。初期投資を抑えることができるので、賃貸住宅にピッタリです。
外構のデザインも近代的で、若年層の嗜好にマッチします。コンテナ単位で空間を増やしたり減らしたりできるので、経営状況に合わせて物件の規模をフレキシブルに変化させることも可能。これはコンテナハウスならではの強みです。
また、コンテナハウスには「丸ごと移動できる」という特殊な特徴があります。土地さえ確保すれば、より高い需要が見込める場所に建物ごと引っ越すことができるのです。エリアの需給バランスや経営に影響する動向の変化に対して、従来の建物にはできない柔軟な対応を実現します。

高い安全性や防音性も大きな魅力

コンテナハウスには地震などの災害に強いという特徴もあります。鉄製の箱であるコンテナはとても頑丈。大地震でも倒壊する心配がありません。輸送時に重ねられることも多いため、土砂崩れに埋もれても耐えることができるとされています。
撤去や移設が容易なので、環境に優しいのもコンテナハウスの利点です。一般的な賃貸住宅の場合、需要がなくなれば取り壊す必要があります。しかし、コンテナハウスは需要のある地域へ移設するだけでなく、内装をリセットしてコンテナとして再び売却するなど、なんらかのかたちで利用し続けることが可能です。
コンテナハウスは鉄製の箱なので「夏が暑く、冬は寒いのでは」と思われがちですが、断熱材を入れて外側に断熱塗装を施すことで、高い断熱性能を実現できます。密閉性が高いため、防音性が高いのも魅力でしょう。

立地などの制約やメンテナンスには注意

コンテナハウスは通常、工場で内装などを施したものを敷地に運び入れて設置します。現地への運び込みには大型のトレーラーが使用されるので、乗り入れ可能な搬入ルートが必要です。路地奥にある敷地などには設置できないこともあります。
また、間取りの一単位はあくまで細長い一定の空間。コンテナを組み合わせることでバリエーションの幅を増やすことは可能ですが、どんな間取りでも設計できるというわけにはいきません。
メンテナンスにおいては、サビに対するケアがつねに求められます。外壁が鉄製なので塗装が錆びやすく、定期的な外壁塗装が欠かせません。


「コンテナに住む」という暮らし方は、日本人にはまだあまり馴染みのないものです。しかし、最近ではおしゃれなショップなどでコンテナの特長をプラスに利用するビジネスも見かけるようになりました。
賃貸経営におけるメリットは大きく、今後、オーナーにとって人気の高い選択肢の一つになるかもしれません。