日本でも増える?スタバ同等ワークスペース付きの賃貸物件

最近では在宅勤務を導入する会社が増え、職場に縛られない「ノマドワーカー」の登場など、「オフィスの中で勤務時間内に働く」というスタイルが当たり前ではなくなりつつあります。このような状況の中、居住スペースとオフィススペースの両方を兼ね備えた賃貸物件が話題となっています。そこで今回は、共有ワークスペース付き賃貸物件について考えてみましょう。

自宅や会社以外で仕事をする人が増えている

Wi-Fiや電源を無料で使用できるコーヒーチェーンの「スターバックス」などで仕事をしたり、月額で利用できるコワーキングスペースを借りたりと、近年は会社や自宅以外の場所で仕事をする人が多く見受けられるようになりました。
特にコワーキングスペースの場合、フリーランスや起業家などが集まっていて、通常の会社の職場と同様、落ち着いた環境で仕事ができます。また、カフェなどとは異なり、利用者同士の交流も可能です。異業種・職種の人たちが交流することでネットワークが広がり、新たなアイデアが生まれたり、ビジネスにつながったりすることもあるようです。
しかし、こうしたスタイルもメリットばかりではありません。例えば、カフェや店舗では、当然のことながら仕事以外の目的で来店する人が多いため、落ち着いて作業ができないこともあるでしょう。また営業時間内でしか使えないため、滞在時間に限度があります。コワーキングスペースも、カフェなどのように点在していないので、アクセスに時間がかかる場合があります。またスペースの営業時間外に作業ができないのは店舗と同様です。

米国で人気の「共有スペース付き賃貸物件」

約1億5,700万人の労働者の約35%が個人事業主である米国では、共有ワークスペース設備のある賃貸物件が人気です。住居用の部屋とは別の場所に、住人が自由に使用できる作業スペース、予約制の会議室、プリンターや機器類が完備されているなど、仕事をするのに非常に便利な仕様となっています。
家賃は通常のマンションなどに比べて、やや高額になりますが、オフィスを借りるよりも安上がりですし、通勤の必要がないなどのメリットがあります。そして、米国に続いて日本でも、複合型シェアハウス、ソーシャルアパートメントなどの「共有スペース付き賃貸物件」が登場しました。

複合型シェアハウスの特長

「シェアハウス」と聞くと、「家賃は安そうだけど、プライバシーがなさそう」といったイメージを持つ人がいるかもしれません。しかし、最近では、設備などが充実した複合型シェアハウスが登場しています。
リノベーション事業などを行う会社が、恵比寿、赤坂などの都心をメインに展開している共有スペース付き物件は、シェアオフィス、シェアラウンジに加え、屋外でパソコン作業などが可能な無線LAN付きルーフトップなどの設備が整えられています。駅に隣接しているものもあり、交通アクセスが良く、費用も賃料10.7万円に共益費1.5~2万円となっています。
アパート、オフィススペース、シェアスペースの3機能が備わっているため、フリーランスや自営業の人はもちろん、自宅と会社の両方で仕事をする人など、さまざまなワークスタイルに対応しています。共有のシャワーブースやキッチンなどがありますが、それぞれの個室があるので、プライバシーが守られており、水回り設備が付いたタイプの部屋もあり、自分にあった暮らしが可能です。

ソーシャルアパートメントの特長

一方の「ソーシャルアパートメント」は、居住スペースと共有ラウンジが一緒になったアパート・マンションのことで、東京、千葉、埼玉、京都など数十ヵ所で展開されています。
例えば、麻布十番駅近くにあるソーシャルアパートメントは、駅から徒歩1分という好立地で、地下に共有ラウンジ・スペースが完備されており、勉強会やセミナーなどを開くことも可能です。賃料は8.4 〜 11.8万円、管理費と光熱費などで2.5万円の設定です。
ラウンジは24時間利用できるようになっています。1BR、1K、1LDKなど間取りのバリエーションも多く、自分のライフスタイルやニーズに合わせて選ぶことができます。

時代に合った物件

「働き方を自由にコントロールしたい」「会社の仕事以外にも副業を持ちたい」と考える人が増えてきた現在では、今回紹介したような共有スペース付き賃貸物件のニーズは、ますます拡大していくでしょう。また、共有スペースがあるので、立地条件や設備の良い物件に、通常よりも安く住めるメリットもあります。共有スペース付き賃貸物件は、これからの時代に合った物件なのではないでしょうか。