世界中の富豪が実践している!現金を不動産に換える本当の意味とは?【シリーズ:不動産投資のお金とリスク】

お金って不思議です。お金を稼ぐには、お金が必要です。不動産投資なども、せっかくのお金を、お金を儲けるために不動産に換えてしまいます。
「お金を持っているのなら、わざわざ不動産なんかに換えなければ良いのに」と思うかもしれません。ところが、不動産をお金に換えることには、お金儲け以外に、もっと深い意味があります。そこで今回はせっかくの現金を不動産に換える意味についてお伝えします。

金持ちは不動産を持っているのは世界共通

難解な経済書物としては極めて珍しいですが、数年前、トマ・ピケティによる「21世紀の資本」という本が世界的ベストセラーとなりました。聖書くらいの厚さの本で、内容も決して平易ではありません。
この本の主題は別として、本書は世界中の過去のデータを超長期に収集して分析している点が特徴です。超広域に、かつ、超長期にデータを取って分析すると、これほどまでに本質が見えるものなのかと感心しました。
本書では世界中の富豪のデータも扱っていますが、面白いことに、どの国の富豪も不動産をかなり持っているという点がありました。
つまり、「金持ちは不動産を持っている」というのは日本だけではなく、世界的に共通の事象なのです。言い換えると、世界中の金持ちは、現金を不動産に換えているということになります。

本当の意味とは資産を守るため

世界中の富豪が現金を不動産に換えているとなると、そこには何らかの共通のメリットが存在するはずです。それは「資産を守る」という点に他なりません。
ほとんどの世界の富豪は、何らかの事業で財を成して、それを不動産に換えています。逆のパターンはありません。
つまり財を成していないサラリーマンが、借入金で不動産を購入して財を成すというパターンではないという点がポイントです。
現金は、預金のような形でいつでも使える状態にしておくと、すぐに減ってしまうリスクがあります。
仮に財を成した人が賢人であっても、子供たちが放蕩息子なら、遊び惚けてあっという間に現金が消滅してしまうのがオチです。
ところが、財を成した人がさらに賢人で、現金を不動産に換えていたらどうなるでしょうか。
放蕩息子であっても、その彼が使えるのは家賃収入だけです。放蕩息子が使えるお金は家賃収入に限定されるため、瞬間的に資産を食い尽くすことなく、守ることが可能です。
放蕩息子でも現金を不動産という形に換えておけば、孫まで財産を引き継ぐことができます。孫が三代将軍家光のように賢ければ、御家の再興もあり得ます。
さらに日本の相続税法では、現金よりも不動産の方が相続税評価額は低いため、相続税の観点から見てもメリットがあります。この点は一見資産を守っているように見える定期預金よりも優れています。
日本においては、相続で財産を守るという意味でも現金を不動産に換えることに意味があります。

不動産は蛇口を締める効果がある

「現金」を不動産に換えても、結局ところ家賃や地代という「現金」を生みます。これは現金と現金の間に、不動産を挟むことで、現金の出てくる蛇口を締めていることに他なりません。
現金を不動産という蛇口で締めることで、現金の流れ出るスピードと遅くし、資産が急減に流れ出ることを防いでいるのです。現金を株に換えてしまうと、損失も発生する可能性があるため、逆に資産が急激に流れ出るスピードを速めることになります。
不動産は現金という資産を守ってくれるシールドのような役割を果たしてくれるため、財を成した資産家が資産を守るには好都合のものであると言えます。

まとめ

以上、現金を不動産に換える本当の意味について見てきました。資産を守るという点においては、不動産投資の右に出るものはないのです。