人気広がる屋内遊具の楽しみ

レジャーシーズン到来の夏。しかし、最近では暑さが厳しくなり、健康に過ごすためには屋内にとどまった方が安全という日も少なくありません。
とはいえ、夏休みシーズンの子供たちが屋内でゲームばかりというのも寂しいし、心身の発育も気になるところです。
また、日本には厳寒の冬や梅雨の時期など、外遊びの難しい季節が散見します。そういった事情を受けて、最近増えているのが屋内遊具です。
今回は、リビングで遊ぶ幼児向けの商品だけでなく、大人も楽しめる話題のあのアイテムも紹介します。

国内事情に合う屋内遊びのススメ

近年の夏は各地で猛暑になることが多く、暑さによる健康不安が高まっています。熱中症による死亡者数は2001年には272人だったのが、2015年には858人と急増。夏場の外遊びにはリスクが伴うため、子供を屋内で遊ばせた方がよい日が増えているのです。
子供の外遊びをさまたげるのは、真夏の暑さだけではありません。一年を通じて見た場合には、雨も大きな要因になります。温帯モンスーン気候に属する日本は雨が多く、年間降水日数(降雪を含む)の全国平均は毎年120日前後。降雪の多い日本海側の県だと200日近くにのぼります。また、近隣に公園などの遊び場が少ないエリアでは、晴天であっても安全に遊ぶことが困難です。
これらの事情を背景として、近年流行しているのが屋内遊具。身体を動かす遊びができる設備を住まいに導入することで、安全かつ健全な子供の遊びを実現します。

広々リビングが子供の遊び場に

一昔前までは部屋数を多く確保する間取りが人気でしたが、最近では部屋数を抑えて、リビングを広めにとる住まいが増えています。そのため、以前は設置しにくかった大きさの屋内遊具を置けるようになってきました。
また遊具そのものも、大きさや遊び方を細かく選べる組み立て式のものが安価で提供されています。子供が大好きな滑り台やブランコなどを屋内で簡単に楽しめるようになっているのです。
自宅に屋内遊具があると、子供にとっては友だちを招くことで、友好を深めやすいというメリットがあります。また、幼児の場合には母親が一緒にやってくるケースも多いため、親同士の交流が促進されるのも大きな利点です。

東京五輪採用で人気のボルダリングも

屋内遊具として最近人気を集めているものにボルダリングがあります。埋め込まれた突起を頼りに壁をのぼる競技ですが、2020年に開催される東京五輪で採用されることが決まったこともあり、利用者が急増しています。
壁に突起を設置するだけでよいので、設備の導入はそれほど難しくありません。リフォーム時や新築時に導入するケースが増えており、なかにはDIYで自宅の壁面をボルダリング用の設備に改装する人も見られます。
体力作りやダイエットにも効果的なので、子供だけでなく大人も楽しめるのがボルダリングの特徴です。子供と一緒に壁をのぼれば、親子のコミュニケーション促進にも役立ちます。

気をつけたい住まいの強度や耐荷重

屋内遊具の導入に際しては安全面への配慮が欠かせませんが、住まいの損傷についても気をつける必要があります。遊具の重さや材質によっては、設置した部屋の床面が傷ついたり、凹んだりすることが考えられます。
屋内遊具導入後のトラブルを避けるためには、導入する前に床面の耐荷重や素材を確認しておくことが大切です。特に子供はすぐに成長するもの。体重増を見越した上で、いつまでなら使えるのかを把握しておくことを忘れてはなりません。
ボルダリング用の壁面などはDIYでも設置できますが、固定先となる壁面や柱、梁の強度や、取り付け金具の耐荷重など、安全に取り付けるための注意点は多々あります。
また、マンションをはじめとした集合住宅の場合は、騒音についても気をつける必要があります。飛び跳ねる音や声が近隣の迷惑になることがあるので、遊び方にルールを作って、子供に守らせることが不可欠です。
子供のころの運動経験は、その後の人生に大きく影響します。身体を動かして遊ぶことの楽しさを知って、運動が好きな子供に育つと、将来的にも体力があり、バランス感覚など運動神経の優れた大人になることがわかっています。気候や環境に影響されることなく遊べる屋内遊具を導入することで、心身の健全な発育につながるのです。