住まいの台風対策を考える

2017年8月に襲来した台風5号のように、近年は台風が強い勢力を保ったまま上陸するケースが増えています。風、雨ともに被害は甚大。毎年のように各地で大きな被害が報じられています。
一方で、地震と違い台風には襲来を予想できるという特徴があります。直前にできる対策だけでなく、普段からの準備を心がけておくと安心です。人やものに対する被害を防ぐために、住まいの対策を考えてみませんか。

近年は勢力が強いままやってくる

日本列島のほとんどが温帯モンスーン気候に属することもあり、夏から秋の初めにかけてしばしば台風が襲来します。台風の襲来自体は古くからある現象ですが、近年は勢力が衰えないまま上陸するケースが増えてきました。
地球温暖化の影響もあり、温かい海水が日本近海にまでおよんでいるのが原因と言われています。このまま温暖化が進むと、風速70メートル以上のスーパー台風が襲来する危険性が高まることが指摘されています。

台風シーズン前に住まいのチェックとメンテ

住まいに劣化や損傷があると、台風の強い風や雨の被害を受けやすくなります。外壁のクラックやコーキング割れがあると、雨水が浸入して雨漏りすることも。また、瓦やスレートにズレやひび割れがあると、雨漏りだけなく、風で飛散する可能性もあります。さらに屋根の漆喰が劣化していると、瓦が落ちたり飛んだりすることもありますし、スレート屋根の場合には、板金が浮いていることによりスレートが飛ぶ危険性があります。これらには要注意です。
雨樋もチェックポイントのひとつです。落ち葉などで詰まっていると、脇からあふれ出して雨漏りの原因になることが考えられます。
こういった住まいの劣化や損傷は、普段はなかなか気づかないものです。しかし、台風シーズン前には住まいをチェックしておくのがおすすめです。

強風対策には窓を補強

強風の被害で怖いのは窓ガラスの飛散です。強い風にあおられて飛んできた物体が当たって窓ガラスが割れて飛び散ると、思わぬケガにつながる危険性があります。
窓ガラスの飛散防止には、ガラスに貼り付けるフィルムが有効です。ガムテープを貼るだけでも効果があるので、フィルムの用意がない場合には、窓ガラス全面にテープを「米」の字型に貼るとよいでしょう。
その他にも窓に面格子を入れたり、シャッターを取り付けたりするなどのリフォームも有効です。気になる人は台風シーズン前に検討してみてください。

情報をチェックして少し前から備えを

災害の被害を抑えるためには日常からの準備が欠かせません。台風の備えとしてまずやっておきたいのは、地域のハザードマップの確認です。水害が発生した場合、土砂崩れや浸水の危険性があるのはどこかなどを示した地図が自治体から提供されているケースは多いので、ぜひ入手しておきましょう。
入手したハザードマップを家族で確認して、有事の際にはどこに逃げるのかを話し合っておくと、家族がそろっていない時間帯に災害が発生してもリスクを抑えることができます。
台風襲来の可能性が高まったら、こまめにニュースなどで情報をチェックすることが大切です。襲来の可能性が高いようなら、植木鉢やプランター、すだれなど、落ちたり飛んだりする危険性があるものはひもなどで固定するか、屋内に収納するなど、一時的な対策をとりましょう。
また、水道やガス、電気などのライフラインが途絶えることを想定して、水や卓上コンロ、懐中電灯なども確保しておくと安心です。
台風の襲来を止めることはできませんが、賢く備えることで被害を最小限に圧縮することはできます。特に人に対する被害は取り返しがつかないものになる危険性があります。自身や家族だけでなく、他人を傷つけてしまうこともあるので、自宅の台風対策を今一度見直してみませんか?