「魅せ方」で価値を高める!ホームステージングで空き室対策

「ホームステージング(Home Staging)」は、不動産の賃貸・販売活動の一つとして、諸外国では一般的な方法です。近年では、日本でもホームステージングを取り入れる賃貸物件が増えてきています。
今回は、ホームステージングを行うメリットや、賃貸物件でホームステージングを実施する時のポイントについて考えてみましょう。

賃貸物件でホームステージングを実施するメリット

ホームステージングとは、物件に内装や家具などのインテリアコーディネートを施すことで、入居検討者に良い印象を与えるための手法です。
ホームステージングは、もともと新築・中古住宅の販売の際に用いられていました。しかし、近年では、空室対策などを目的に、賃貸物件でもホームステージングを実施するケースがあります。また、ホームステージングを専門に行う業者なども登場しました。
賃貸物件でホームステージングを行うメリットは、次の2つです。

1. 部屋を魅力的に演出

どんなに広い室内や便利な間取りの物件でも、何も置かれていなければ、殺風景な印象を持たれることが多いでしょう。内見時には照明やカーテンがないことも多く、「部屋が暗い」、「寂しい感じがする」など、あまり良くない印象を持たれてしまうこともあります。せっかくの物件の良さが伝わりにくいことも少なくありません。
おしゃれな家具や小物などを効果的に取り入れたホームステージングは、部屋全体を魅力的に演出し、内見者の第一印象を良くするでしょう。築年数が経過している物件や、あまり広くない間取りの部屋でも、ホームステージングは可能です。

2. 入居後の生活がイメージしやすい

テーブルやソファ、ベッドなどの家具が部屋に配置されていると、内見者は、実際に自分がその部屋に住んだ時の生活をイメージしやすくなります。家具などが置かれていない部屋では、そこでの生活動線や、実際に自由に使えるスペースなど、具体的なイメージを持つことは難しいでしょう。ホームステージングは、そこでの生活をシミュレーションできます。

賃貸物件でホームステージングを行う際のポイント

● ターゲット層を意識する

一人暮らしの学生・社会人向けの物件であればシンプルに、ファミリー向けの物件であれば、温かみを重視するなど、ターゲット層に合わせたホームステージングを行うことで、内見者にとってリアリティが生まれます。
ただし、やりすぎは禁物です。若者向けの物件だからといって、あまりに奇抜な色やデザインの小物類や家具を置くと、かえって敬遠されてしまう可能性があります。

● 少しだけ上質な家具や小物を配置

ホームステージングを行う場合、あまりに生活感のあるインテリアなどは、部屋のイメージを悪くさせてしまう恐れがあります。「こういう生活がしてみたい!」と、内見者に憧れを持ってもらえるような空間づくりが大切です。
例えば、カフェやショールームなどで使われているような、上質な家具をいくつかセレクトして配置することで、見栄えが良くなります。

● ホームステージングにかける予算に注意

ホームステージングを実施する場合は、自分で家具や小物を用意するパターンと、専門の業者に室内のコーディネートや家具レンタルなどを依頼するパターンがあります。どちらを選ぶとしても、その予算配分には注意しましょう。あまりに派手な家具や大げさなコーディネートは、コストがかかってしまうだけでなく、内見者に良い印象を持たれないこともあります。
ホームステージングにかける予算があまりない場合には、家具や小物を一式自分で揃えるのが一番です。リーズナブルかつオシャレなデザインのインテリアを用意すれば、コストを抑えることができるでしょう。

● 部屋の匂いにもこだわりを

ホームステージングでは、インテリアなどの視覚的な部分ばかりを重視しがちですが、それ以外の演出も、内見者に好感を持ってもらう上で大切なポイントになります。例えば、長い間、空室であった部屋の場合、部屋に匂いがこもっていることがあります。せっかく、おしゃれな空間に室内を仕上げても、匂いが良くなければ、印象が悪くなるかもしれません。
ホームステージングで魅力的になった部屋は、室内の匂いが気にならないよう、消臭スプレーなどで対策することをおすすめします。芳香剤やポプリなど、強すぎない香りがするものを置いておくのもいいでしょう。

賃貸物件の成約率アップ

ホームステージングは、賃貸物件の成約率をアップさせるために有効な手段の一つといえるでしょう。近隣に競合物件などがある場合でも、ホームステージングが、入居の決め手となるかもしれません。
空室対策で困っている大家さんは、部屋のクリーニングやリフォーム、設備の入れ替えだけでなく、部屋を魅力的に見せてくれるホームステージングを検討してみてはいかがでしょうか。