知っておきたい、税務署とのお付き合い

アパート経営を始めて新たな収入を得ると、確定申告を行うことが必要になります。確定申告は、税務署に出向いて行う方法だけではなく、自宅のPCでe-Taxを使って申告をする方法もあります。また、物件をテナントや事務所などとして貸し出すときは、消費税の申告が必要となる場合もあります。
今後、長く続く税務署とのお付き合いについて知りましょう。

アパート経営を始めると税務署とのお付き合いもスタート

マガ男:僕はサラリーマンなので、確定申告をしたことがありません。年末調整も会社がやってくれました。アパート経営を始めたら、確定申告も自分でしなくてはならないのですよね?
タテ吉:なんとなく難しいと感じてしまうのはよく分かる。でも、便利な会計ソフトも発売されているし、税理士さんと相談しながら進めていけばまず心配はいらないよ。アパート経営を始めるなら、まずは「開業届」を税務署に提出することから始めよう。

郵送でも提出できる開業届

マガ男:開業届を提出するには、税務署に実際に行かなければならないのですか? なんだか緊張します。
タテ吉:国税庁ホームページで書式をダウンロードすることができるし、提出も郵送で出来るから大丈夫だよ。もちろん、長いお付き合いになる税務署に出向いて、その雰囲気を知っておくのもよい方法だ。
開業後は毎年、確定申告を行っていく必要があるんだけれど、節税効果を得るためには「青色申告」を選びたいところだ。開業届の提出から2か月以内に「所得税の青色申告認証申請書」を提出するのだけれど、開業届と同時に提出しておくと忘れたりするトラブルを防ぐことができる。
マガ男:それなら、サラリーマンを続けながらでもできますよね。安心しました。
タテ吉:念のために付け加えるけれど、もし居住用だけでなく、テナントや事務所など事業用として部屋を貸す場合は、その売上の規模によっては消費税の課税事業者として申告が必要になる場合もある。一般的なアパート経営では心配いらないけれど、将来のために頭の片隅に入れておくべきだね。

確定申告は自宅でもできる

マガ男:確定申告をするためには、帳簿をつけたり、申告書を書いたりと、とても難しそうな気がするのですが、大丈夫なんでしょうか?
タテ吉:確定申告は毎年2月16日から3月15日までに行うことになっていて、そのための用紙は税務署で配布される。出向いて用紙をもらうこともできるし、国税庁が開設する「確定申告書等作成コーナー」を利用する方法もある。
マガ男:難しい数値計算などは、自分でもできるのでしょうか?

確定申告書を提出する方法は?

タテ吉:確定申告書作成コーナーでは計算の基礎になる数値を入力していけば、自動的に必要な数値を計算してくれるよ。それに、会計ソフトを利用していて、日常の帳簿付けをきちんと行っているなら、確定申告に必要な数値はソフトが計算してくれる。
マガ男:確定申告書を自宅で作ることができるのですね。それを提出するには、税務署へ行くことが必要なんでしょうか?
タテ吉:郵送で提出することもできるよ。またPC上で書類の提出や電子納税までできるe-Taxというシステムもある。とはいえ、税務署はそんなに怖いところじゃないから、税の納付のことで疑問があれば、実際に出向いて相談するのもよい方法だよ。

青色申告と白色申告の違い

マガ男:青色申告や白色申告という言葉を聞いたことがあるのですが、どういう違いがあるのですか?先ほどの「所得税の青色申告承認申請書」を提出すると何が変わるのでしょうか?
タテ吉:簡単に言うと、帳簿つけが簡単なかわりに特典が少ないのが白色申告、帳簿つけが複雑だけれど特典があるのが青色申告だね。「所得税の青色申告承認申請書」を提出しないままでいると、白色申告の扱いになる。
マガ男:帳簿つけが簡単なら白色申告を選びたいのですが、青色申告のメリットとはどのようなものでしょうか?

節税効果を狙うなら青色申告を

タテ吉:青色申告を行うと、「青色申告特別控除」が受けられ、最高65万円まで控除されるんだ。赤字が3年間繰り越せることや、家族に支払った給与も経費として計上できることなどもメリットだ。
マガ男:それなら、帳簿付けを頑張ってみたいです!
タテ吉:そう身構えることはないよ。まずは会計ソフトを購入して、その操作に慣れていけば心配はいらない。それに、信頼できる税理士さんとのお付き合いが、アパート経営を続けていく上でも必要だ。だから、分からないことは税理士さんと相談しながら進めていくといいね。