お一人様用も! 進化する住まいのコタツ事情

コタツの始まりは室町時代と言われます。一時期は古くさい暖房器具として扱われたこともありますが、エコ意識が高い現代の暮らし方にも非常にマッチするアイテムです。部屋全体をエアコンで暖めつつ、コタツでさらに足元を温めると、エコと快適、健康を同時に実現できます。
また家族団らんにも欠かせない冬のアイテムなので、近年は新しいタイプのコタツが登場する一方、使い方も以前とは少し変わりつつあります。

変わるコタツ事情

省エネ意識の高まりを受け、その利点が見直されつつあるのがコタツです。世帯におけるコタツ保有率の全国平均は48%と約半数程度で、地域により格差が見られます。もっとも高い山梨県では75%にのぼりますが、もっとも低い北海道では23%にとどまります。
北海道が全国最低なのは寒さが厳しすぎるためです。全館暖房が当たり前なので、コタツの出番がないのです。そういった極端な寒冷地以外では、エアコンの温度設定を下げてコタツと併用するケースが増えています。
年配者だけでなく、若年層からの支持も厚いので、今後もコタツの普及率は横ばい、もしくは右肩上がりとなりそうです。

ソファ? 囲炉裏? 進化するコタツたち

コタツが根強く愛されている理由の一つとして、住まいの変化に合わせて新しいタイプのアイテムが登場していることがあげられます。フローリングのリビングが増える中、人気を博しているのが、フロアコーナーソファとコタツの組み合わせです。
背もたれがあり、寝転がっても枕がわりになるロータイプや、囲炉裏付きコタツで上半身も暖かく。美味しいものも食べられるものなども人気です。コタツには「露出している上半身が寒い」という弱点がありますが、この問題を解消できるアイテムとして「着るコタツ布団」が提供されていたこともあります。
存在感があるコタツは部屋の雰囲気を左右する重要な家具の一つなので、デザイン性に配慮したものも最近では多数登場しています。夏も涼しげな北欧風の天然木ウォールナットのコタツや、ガラス素材、あるいはモノトーンのコタツなどさまざまなテイストのインテリアにマッチするものが選べます。
 子どものいる家庭では安全性を考え、丸みを帯びた形が人気です。

マンションでも可! 憧れの掘りごたつに

椅子のように座れる掘りごたつは足腰の負担が小さく、楽に過ごせるため人気の高いコタツです。最近では和室だけではなく洋室にも設置できるものが登場しており、見せ方を工夫することで洋室でも違和感なく収まります。
従来は床を掘り下げて設置していたため、後付けするためには床を解体してフローリングを貼り替えるなど、大がかりな工事が必要でしたが、組み立て式ならフローリングの床上に置くだけなので、簡単に設置できます。
組み立て式は費用も20〜30万円程度に抑えることができ、部屋の真ん中でも隅っこでも好きなところに設置可能です。座面の下が収納にもなるので、部屋が片づくという利点もあります。

リビ充家族は小さなコタツ?

もともとコタツは家族の集まる場所でしたが、リビングでゆるくつながる家族が増える中、コタツの意義も変わりつつあります。最近では、リビングで思い思いの時間を楽しむ家族が増えており、必ずしもコタツに集まらないのが新たなライフスタイルです。
コタツはリビングの真ん中にあり、大きなスペースをとるのがこれまでの常識的な在り方でしたが、そういった新しい家族のスタイルに合わせるなら、小さめのものをリビングの隅に置くのもありでしょう。
ホットカーペットなどと併用し、リビングでもさまざまな形で暖をとれるようにすれば、お祖父ちゃん・お祖母ちゃんはコタツ、孫たちはホットカーペットなど、家族みんなが思い思いに快適に過ごせるリビング空間を作ることができます。

まとめ

世代を超えて愛されるコタツは多様化するライフスタイルに合わせて、さまざまなバリエーションを生み出しつつあります。多様な形やデザインのものが登場しているので、ほとんどのインテリアやライフスタイルに合うものが見つかりそうです。