不動産投資家なら知っておきたいスタジオ物件の収益性とは?

不動産投資において、マンション・アパートの賃貸物件や店舗物件は、競合物件が多くなり避けたいはずの価格競争に巻き込まれる場合があります。そのため、ニーズの高いシェアハウスのように、個性を出しながらオンリーワンの価値を持つ不動産物件を経営することで、競争を避けたいと考える人もいるでしょう。
しかし、そういった個性的な物件を持つには、設備投資の費用や管理の手間などの問題もあります。そうした中、最近増えているのがビルやマンションの一室を「撮影用スタジオ」にして運営するという手法です。

築年数の古い都心のビルが活用されている

スタジオ物件が増えている理由として、アニメやゲームのキャラクターになりきってコスプレを楽しむ人たちがいることがあげられるでしょう。単にコスプレを楽しむのではなく、その衣装を着て、スタジオで写真を撮り、より自分の好きな世界に没入したいと思うなど熱心になる傾向があるようです。
そのため、日本各地でコスプレ写真撮影用の背景を用意したスタジオが少しずつ増えています。都心では、ビルをまるまる改装し、その中に色々な背景のシチュエーションを盛り込んだり、ビルの一室を改装して数パターンの背景だけを用意し、手軽に安価で使えたりする貸切スタジオもあります。
前者はかなりの設備投資を必要としますが、後者は商業用ビルの一室やマンション一室を改装すればスタジオ物件として成り立つので、手間も費用もさほどかかりません。また。良い背景が用意できれば、スタジオの立地や建物の築年数は重視されないため、古いビルやマンションの活用法として注目されています。

ネットショップの増加も追い風に

撮影スタジオを使って写真を撮るのは、コスプレを楽しむ人たちだけではありません。一般的な雑誌の撮影や、ネットショップの販売商品などを撮影したいという需要があります。近年はネットショッピングの発展により、個人でもネットショップを開きやすい環境が整っています。ショップの数が増えれば、それだけ商品画像の撮影需要は増えていきます。
ネットショップ用の商品写真は、凝った背景よりもシンプルで綺麗に撮れる白や黒の背景が好まれます。こうした背景の用意は難しくありません。照明やカメラなど機材さえ工夫すれば、ユーザーに好んで利用してもらえるはずです。また、カメラマン代行のサービスも提供すれば、より収益を得られるのではないでしょうか。

空き家を改装し、田舎ながらの風景を撮るという需要も

コスプレ用スタジオの需要は都心だけでなく、賃貸需要の薄い地方でも生まれてきています。地方は地価も安く、空き家もあるので、使われなくなった空き家物件を改装し、「広いスタジオで、さまざまな背景で写真を撮りたい」という人向けの物件も登場しています。
また、地方の場合はスタジオの外でも自然に溢れていて、都心よりも広い物件で撮影することができるなど、提供できるサービス内容もより良いものになるでしょう。築年数や立地よりも撮影環境のクオリティや、スタジオとしてのサービスの充実ぶりが重要視されます。地方の空き家をスタジオに変えて、収益を生むことも可能です。

旅館がコスプレ撮影者向けにプランを組んだ例も

スタジオ撮影で収益を得た具体的な事例として、地方の豊かな自然の中で写真を撮りたい人向けに、旅館がコスプレイヤー向けの宿泊プランを展開した例があります。観光地としてあまり需要のないエリアでも、歴史的な建物や自然環境が充実していれば、アニメやゲームに適した背景が用意できます。このように、写真が撮りたい人に向けてアプローチすると、活路を見出すことができます。
都会でスタジオ物件を運営する場合は、古いビル全体もしくは一室を改装してスタジオにするのが一般的です。一方、地方の場合は自然のロケーションと建物のロケーションの両方を利用するため、空き家や旅館を改装し、スタジオ周辺の環境も活用する方法があります。
このようにして、写真撮影やアニメやゲームのコスプレにも興味がある人は、スタジオ物件を購入して、趣味を楽しみながら不動産投資をしてみるのはいかがでしょうか。