近場投資vs遠距離投資 それぞれのメリット・デメリットは?

日本は世界有数の地震大国であり、国内で暮らす以上、地震のリスクを避けることはできません。1995年に発生した阪神淡路大震災以降も、2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震など、大きな地震が相次いでいます。
さらに政府では首都圏直下型や南海トラフ地震についても警戒するよう呼びかけており、今日明日にも大きな地震に見舞われないとも限りません。アパート投資においても、物件の耐震性は大いに気になるところです。

不動産投資の流れは遠距離投資へ

マガ男:インターネットで物件を探していたら、ずいぶんとよさそうな物件を見つけたんです。でも、遠い場所にある物件なんですよね……。「投資するなら住んでいるところの近くがいい」とも言いますよね?
タテ吉:たしかにそういう意見は根強いが、最近では遠距離投資を手がける人がずいぶん増えてきたよ。大都市圏は物件価格が高騰して、利回りが低下していることもあり、都市部の投資家が地方物件を購入するケースが増加しているんだ。
マガ男:でも、普段は物件に目が届かないから不安が大きいと語る専門家も多いですよね?
タテ吉:以前は不動産投資を手がける地主や富裕層が、物件の管理にある程度関わっていたのだけれど、サラリーマン投資家の場合は管理会社にすべての業務を任せるケースがほとんど。あまり関係ないとも言えるよ。

近距離投資のメリット・デメリット

マガ男:なるほど。サラリーマン投資家が実際に物件を見に行く機会はほとんどないみたいですから、近距離でも遠距離でも関係なさそうですね。
タテ吉:ただし、近距離の物件だと、購入の判断をするときに地域の事情がよくわかるというメリットがある。
マガ男:そうか。地図を見ても、土地柄やニーズなんかはわかりにくいですよね。
タテ吉:さらに自分が住んでいる場所の近くなら、街の動向についても情報を得やすい。たとえば大きな企業が移転してくる予定とか、鉄道駅ができる予定なんかを人づてに聞くことがあるだろう。
マガ男:そういう情報って、投資家にとってとても貴重ですよね。
タテ吉:管理業務は管理会社に任せるとはいえ、その気があれば、物件を小まめに見に行けることもやはり大きなメリットだ。入居者や管理会社と直接アクセスすることで、投資の成功につながるヒントをもらえることは多いよ。
マガ男:うーん、そう考えるとやっぱり近距離投資がいいのかぁ。
タテ吉:ただし、近場だけで物件を探すとなると、どうしても選択肢が狭くなる。それが近距離投資における最大のデメリットだね。

遠距離投資のメリット・デメリット

マガ男:ということは、遠距離投資のメリットは選択肢が広がることですよね?
タテ吉:先ほど説明したとおり、地方の物件は比較的安価なので、高利回りを求める都市部の投資家にとっては魅力的な選択肢だ。
マガ男:反対に、地方の投資家にとって、都市部の物件は将来的にも高需要が見込めるので、資産価値が下がりにくいことや空室リスクが低いことなど、いろいろな魅力が感じられますよね。
タテ吉:そうだね。さらに言えば、近場にこだわらず、さまざまな地域に物件を分散保有していると、不動産投資のキャッシュフローが特定の地域の経済事情に左右されにくいというメリットもある。
マガ男:リスクヘッジができるということですね。大きな震災などの際にも資産を確保しやすいですから、災害に対するリスクヘッジにもなりますね。
タテ吉:そういった利点がある反面、やはり物件の管理に目が届きにくいことと、地域の事情を把握しにくいことは遠距離投資のリスクとして意識しておくべきだろう。

近距離or遠距離は投資スタイルやニーズで選ぶ

マガ男:お話を聞いていると、近距離と遠距離ではどちらがいいのかわからなくなってきました。
タテ吉:それぞれに一長一短があるので、人によって投資スタイルやニーズに照らして選ぶのが正解だよ。
マガ男:昔ながらの「大家さん」的な発想で、物件をいつでも見られる安心感を重視する人や、管理や入居付けにある程度関わりたい人なら近距離がいいということですね。
タテ吉:そのとおり。一方、信頼できる管理会社に物件の管理を任せて、投資規模を拡大していきたい人にとっては遠距離投資の魅力が大きいと言える。
マガ男:管理と入居付けは不動産投資の成否を分ける大きなカギなので、その点を基準に判断すべきだということですね。

まとめ

マガ男:近距離投資、遠距離投資ともにメリットとデメリットがあるんですね。
タテ吉:でも、仲介会社や管理会社をしっかり選ぶことで、それぞれのリスクが軽減できる。投資家にとっては信頼できる事業者と付き合うことが大切だよ。