アパート経営に資格は必要?有利になる条件を解説!

アパート経営をすれば必ず成功するというわけではありません。成功する人がいる一方で、失敗してしまう人もいます。それでは、成功する人と失敗する人は一体何が違うのでしょうか。

決め手は、不動産経営におけるノウハウの有無です。アパート経営を成功させたいのであれば、不動産経営に関する知識は欠かせません。そこで本稿では、アパート経営において、具体的にどのような知識が求められるのか、どのように勉強していけばよいのかを解説していきます。

アパート経営に必須となる資格はない

アパート経営における国家資格は存在しないため、無資格でも行うことが可能です。また、年齢制限などもないため、極端なことをいえば子どもでもアパート経営をすることができます。

しかし、アパート経営をすれば無条件にお金が入ってくるわけではありません。言うまでもなく、入居者がいなければ収入はゼロです。それに加え、アパートを維持する費用も必要になるため、場合によっては赤字になってしまうおそれもあります。こういったリスクを避け、継続的に利益を出していきたいのなら入念な計画や準備が必要不可欠です。

アパート経営への参入に資格は必要ありませんが、不動産経営やアパート経営に関する知識を持っているほうが有利になるのは間違いありません。そのため、関連する資格やスキルを持っておいたほうがいいと言えます。

有利なアパート経営に求められる能力や条件

アパート経営にも向き不向きがあります。それでは、どのような能力や条件があれば望ましいのでしょうか。具体的に項目を挙げて見ていきます。

・年収が高いこと

アパート経営に限らず、不動産投資する場合は、銀行などの金融機関から融資を受けて物件を購入するのが一般的です。金融機関から十分な融資を受けるためには、信用できる人物であることを示さなければなりません。そのひとつの基準となるのが年収で、年収が高いほど金融機関から信用されやすくなります。また、アパート経営には必要経費や維持費がかかり、もし災害などで物件に被害が出た場合は修繕しなければなりません。急な出費が必要になった際にも、年収が高いと安心です。

・信用の高い企業に勤めていること

安定した企業に勤めていることで、金融機関のローン審査に通りやすくなります。金融機関によっては、年収が高いことよりも安定した企業に勤めていることをより評価する場合があります。

・自己資金が多くあること

アパート経営には、物件の購入費用や物件の維持費など、何かと出費がかさみます。そのため、自己資金が多いほどアパート経営はやりやすくなります。また、金融機関から融資を受けられない場合でも、十分な自己資金があればアパート経営を始めることが可能です。自己資金が多いほどアパート経営が有利になるのは間違いないでしょう。

・もともと土地を所有していること

すでに土地を所有している場合は、その土地を利用してアパート経営を始めることができます。土地の周囲に何があるのか、どういった人が多いのかなど、周りの情報に熟知していることは、アパート経営において大きなアドバンテージとなります。また、経費の大幅な削減になることも大きな魅力でしょう。

・入居率の高い立地でアパート経営を始められること

アパート経営では、立地が大きな成功要因となります。たとえば、大学や大手企業の近くにあるアパートなら、それだけで入居者を集めやすくなります。たとえ大きな成功を得られなかったとしても、空室リスクを減らすことができるのは、アパート経営において大きなメリットです。

・数字に強いこと

アパート経営において、数字に強いことは必須のスキルです。いくらまでなら投資できるのか、投資額はいつ回収できるのかなど、投資とリターンを常に考える必要があります。しかし、高度な数学を使うわけではなく、努力次第で身につけられる程度のスキルなので、がんばって習得しましょう。

経営に関する知識を身に付けるためにできることは?

アパート経営のノウハウを身につけるのは難しそうと感じる人は少なくありません。しかし、身につける方法は身近なところにもあります。そこで、簡単なマスター方法を紹介します。

・大家の書籍やブログで体験談を読む

すでに大家として成功している人が、書籍やブログなどで体験談を公開しているケースがあります。成功した大家が実際にどうやって経営をしているのかを知ることができて非常に参考になります。特に、失敗談は有益で、失敗例を知ることでその失敗への対策を考えることができるからです。成功を目指すのも大切ですが、失敗しない経営を意識することも同様に大切です。

・不動産経営に関わる税金の知識を身につける

アパート経営にはさまざまな税金が絡んできます。そのため、税金について勉強することは、アパート経営の収益をふやせる可能性を高めます。特に、節税対策の知識は収益に直接かかわるので勉強しておくとよいでしょう。

・競売不動産の物件明細書をチェックする

たとえ競売物件を購入するつもりがなくても、物件明細書をチェックすることは勉強になります。物件明細書には、物件を買い受けた際に引き継ぐ必要のある権利が記載されています。普段から物件明細書を確認していれば、物件を探す際の「目のつけどころ」も養われていくでしょう。

・売却物件やその周辺の不動産の価格相場をチェックする

物件やその周辺の不動産価格は常に変動しています。価格変動は景気や住宅ローンの金利、金融政策などさまざまな要因によって引き起こされます。常に価格相場をチェックし、最適なタイミングで物件を購入できるようになりましょう。

アパート経営に役立てられる資格

アパート経営に関連する7つの資格を紹介します。アパート経営に必ずしも必要ではありませんが、役に立つ機会もあるはずです。

・簿記検定

アパート経営をする以上、確定申告をしなければなりません。この確定申告において簿記が役に立ちます。簿記の知識があれば、税理士への依頼費用を削減することができます。

・ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、金融資産運用やリスク管理、ライフプランニングなどを扱うお金のエキスパートです。アパート経営を計画的に運用したい人にはおすすめの職種です。数字があまり得意でない人には、数字に慣れるという意味でも役に立つでしょう。

・宅地建物取引士

宅地建物取引士は、宅地や建物の売買などに関する国家資格です。「宅建士」と略すこともあり、一般的には不動産業界で働く人が取得します。難関であることから、不動産取引の専門家をあらわす資格といわれています。優良な不動産を見つけたいとき、この資格が助けになるでしょう。

・不動産実務検定

不動産実務検定は、アパート経営や土地活用に必要な知識を身につけられる資格です。アパートに限らず、不動産経営全般に関する問題が出題され、安定した不動産経営を行うために必要な知識を体系的に学ぶことができます。空室をなくしたいアパート経営者には必須の検定試験です。

・住宅診断士

住宅診断士は、住宅全体の診断や検査方法に必要な知識を学べる資格です。住宅の劣化具合とメンテナンスの確認、修繕費用の予測などを行います。中古アパートのリフォーム工事に役立つだけでなく、中古物件をリノベーションして売り出すといったことにも有益な資格といえるでしょう。

・管理業務主任者・マンション管理士

どちらもマンションの管理にかかわる資格です。管理業務主任者は、マンションの管理委託契約時の説明や管理組合に対する管理状況報告などを行います。マンション管理士は、管理組合や住民から相談を受け、マンションにおけるトラブルの解決を目指します。不動産経営では、住民トラブルの対処も仕事のひとつです。その際は、これらの資格が役に立つでしょう。

アパート経営には資格があったほうが有利!

アパート経営は、誰でも成功するわけではありません。不動産経営を有利に進めるには何らかのノウハウを習得すべきです。絶対必要ということはありませんが、アパート経営に関連する資格の取得は有利になるでしょう。