3つの視点で考える!賃貸以外の不動産でできる資産運用とは?

せっかく持っている不動産も、活用しなければ宝の持ち腐れです。しかしながら、建物投資をしても誰も借りてくれないような土地が多いのも事実です。

アパートや介護施設等の賃貸事業が見込めないような土地であれば、別の観点から資産運用の方法を模索する必要があります。

そこで本稿では、不動産を使った賃貸以外の資産運用方法について、3つの視点から考えて紹介します。

1. 少額投資による暫定利用

最初に紹介するのは土地の暫定利用です。具体的には、駐車場やトランクルーム置場、貸し農園、野立て看板用地、資材置場といった活用方法が暫定利用に該当します。

暫定利用は、建物投資を行わず、土地を貸すことで資産運用を行う方法です。例えば、駐車場でもアスファルト舗装等の投資は必要となりますが、建物投資と比べると少額であるため、リスクははるかにに低いです。

暫定利用は、収益性は低いですが、何もしないよりも多少の収入を得ることができます。

田舎の土地で、アパートの借手がいないような土地であっても、暫定利用であれば借手がいる可能性もあります。

ただし、暫定利用とは言葉のとおり「とりあえずの利用」です。本来であれば本格的な土地活用を見つけるまでの一時しのぎの利用方法ということになります。

暫定利用は本質的に収益性の高い資産運用方法ではないという理解をしておく必要があります。

2. 自営による活用

人に貸すことができないのであれば、自分で活用するという資産運用方法があります。自営を行うと言っても、ここではあくまでも無人で収益を生む活用方法を紹介します。

例えば、コインランドリーや貸会議室、民泊などが無人で経営することが可能です。建物の投資を伴いますが、当たれば他人に賃貸するよりも儲かる可能性があるでしょう。

しかも、自営の場合、自分で経営しているため、テナントの撤退リスクや賃料下落リスクがありません。

コインランドリーなどは、運営会社に管理を委託できるため、手をかけずに経営することが可能です。貸会議室も遠隔操作できる鍵や監視カメラ、ネット予約等を駆使することで無人で経営することができます。

また、2018年6月15日より届出を行えば民泊を合法的に行うことができるようになりました。民泊は、家主不在型として住宅宿泊管理業者に委託すれば無人で営業することが可能です。

民泊は半分、ホテルのようなものですので、所有者の才覚次第で売上を伸ばすことも十分にできます。

自営による活用は、手間がかかる部分はあるものの、工夫次第で売上を伸ばせる経営の楽しさもあります。自分で収益を上げることができるため、やる気のある人に向いていると言えます。

3. 売却して証券化投資

貸せない土地でも売れる土地というのはたくさんあります。このような土地の場合、無理にその場所で資産運用する必要はありません。

一度、売却して現金化し、その現金を使ってクラウドファンディング投資やREITへの投資を行うと、その不動産が資産運用できる資産へと変わります。

不動産は、立地が悪いと誰がやっても資産運用は難しいです。それであれば、無理にその立地で活用しようとはせず、資産を組み替えることで運用するというのが現実的な選択肢になります。

田舎の土地は、売却価格も安いため、その金額だけで都心部の不動産に買い替えることもできません。しかしながら、クラウドファンディングやREITであれば、少額で立地の良い不動産に資産を組み替えることができます。

資産の組み換えは、不動産の立派な資産運用方法の一つです。

まとめ

以上、資産運用方法の3つの視点を解説してきました。賃貸事業ができない土地でも視点を変えることで、お金を生み出す資産に変えることができます。自分の持っている土地の状況に照らし合わせ、適切な資産運用方法を考えてみましょう。